2004年07月 8日
投資信託の情報はどこで手にはいるの?(書籍編)
特定の情報についてまとめて知識を得たいときには、書籍や雑誌は便利なメディアです。というわけで、投資信託関連の書籍も紹介しようと思って何軒か本屋さんを回ったのですが、ほとんど見つかりませんでした。2000年頃はこんなことはなかったように思うんですけどねえ。
本屋さんでは、投資信託の本はほとんどなくて、株式投資に関する本ばかり。やはりいまは投資信託よりも株式投資のほうが人気があるのは間違いなさそうです。マネー関係の雑誌「日経マネー」や「マネージャパン」も、いまは株式投資中心で、投資信託の話題はとても少なくなっています。数年前までは「人気の投資信託」という、投資信託の専門雑誌まであったのですが、これもなくなってしましました。
気を取り直して、アマゾンでも投資信託に関する本を検索してみたわけですが、新しい本もあまりないようです。そこで結局は少し古いのですが定番の本を紹介していきます。どれも僕が読んだことのある本です。
投資信託のしくみ(日本実業出版社/大島和隆著)
さくら投信の実際のファンドマネージャ自身による執筆で、実際のファンドの運用がのぞけて興味深く、しかも丁寧な説明はファンドへの理解を深めてくれます。ただ、ファンドについての理解が中心なので、ファンドの上手な買い方やポートフォリオの組み方、おすすめのファンド情報などはあまり載っていないません。この本以外にもう一冊、そういったノウハウが書いてある本を選ぶといいのではないでしょうか。
ウォール街のランダム・ウォーク
投資に関する定番本ともいえる一冊。ひとことでいえば、アクティブ型よりもインデックス型のファンドで分散投資せよ、というのが本書の主張で、それがとても丁寧かつ説得力のある形で説明されます。これから投資信託を選ぶときに読むととても参考になるはずです。
[関連カテゴリ]
・ 1.よもやま投資信託
[広告]
≫次 : 特定口座の案内が来た
≪前 : 投資信託の情報はどこで手に入るの?(ネット編)
初めまして。投資信託に興味を持ち始めていろいろ探しているうちにここにたどり着きました。よろしくお願いします。
それで、最初だから本をちゃんと読んで勉強しようと思っておすすめの本を見たら、「投資信託のしくみ」(大島和隆著)をあげられていました。この本は現在購入はできなくなっていて、同名の著書が同じ出版社から別の著者で出ています。今年の5月の出版です。そちらは目を通されましたでしょうか。
もし機会があったら新しい本の方の感想を聞かせていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
kumozaru209さん、こんにちは。そうなんですよ、もう「投資信託のしくみ―見る・読む・わかる 入門の金融 (大島 和隆 著)」は売ってないんですよね。で、実はご指摘の新版も入手して、ちゃんと読んでから書評として取り上げようと思っているところなのです。なかなか時間がとれませんが。
ざっと読んだ結果から申し上げると、新版も十分お勧めできる本だと思います。筆者は変わっていますが、同じコンセプトを引き継いでいますし、思い切った本音の部分はやや薄まっている感じではありますが、最新の情報も加味されていますし、引き続き投資信託の基本を理解する一冊としていいものだと思います。参考になれば。
古い記事へのコメントだったので、こんなに早くお返事いただけるとは思っていませんでした。どうもありがとうございます。
新しい版もお勧めということで、これならすぐに手に入りますから読んでみたいと思います。「ウォール街のランダム・ウォーカー」も読みたいと思っているんですが、日本人が書いたものも読んだ方がよいと思って迷っていました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
[トラックバックURL]