2004年09月22日
MMFにだって信託報酬がある
先日、野村證券から送られてきた野村MMFの目論見書をぱらぱら見ていたら、MMFにも信託報酬があることに気が付きました。MMFは買うときの手数料がないし、信託報酬についてもまったく気にしていなかったのですが、考えてみればMMFにだって信託報酬があるのは当然のこと。で、実際にはどれくらい取られているのでしょう。
野村MMFは「ひまわり」という愛称です。毎日決算のMMFの特徴を表すいい名前ですね。さて、このMMFの信託報酬については、目論見書に次のように書いてありました。
野村MMF
純資産総額に対して年率1.0135%を上限に毎週最初の営業日に改めるものとし、その直前の7日間の年換算収益分配率に7.11%を乗じて得た率以内とします。ただし、その率が年0.3555%以下の場合、信託報酬率は年0.3555%以内とし、かつ当該年換算収益分配率を上回らないものとします。
難しいですねえ。
・上限は1.0135%、下限は0.3555%
・ただし、収益が0.3555%以下なら、信託報酬はそれを上回らないようにする
という感じでしょうか。
念のため、大和證券のMMFについても調べてみました。
大和MMF
当該各週の最初の営業日の前日までの7日間の元本1万口当りの収益分配金合計額の年換算収益分配率(以下「収益分配率」といいます。)に0.0711を乗じて得た率以内の率とします。ただし、当該率が1.0135%以上の場合には信託報酬の年率は1.0135%とし、当該率が0.3555%以下の場合には信託報酬の年率は0.3555%とします。なお、収益分配率が0.3555%以下の場合には、信託報酬の年率は当該収益分配率以内の率とします。
これも野村とほぼおなじ文面、おなじ数字です。というか、なんでここまで数字が一緒なんでしょうね。
ちなみに、現在の野村MMFの最近の年率は0.016%、大和MMFは0.024%(いずれも税引き前)ということで、必然的に信託報酬は0.3555%よりずっと下がっていることになりますね。こんなに下がってもできるんだったら、金利が上昇したときもぜひこのくらいの低コストのままで運用して、高い利率を叩き出してほしいですね。
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円MMFですが、金利先高感により、収益分配率が0.2%半ばまで上昇してきて、信託報酬手数料が急上昇する0.3555%に近づいてきました。私も各目論見書で確認しましたが、どうやら、収益分配率が0.3555%を超えると、(収益分配率+信託報酬)が上昇しても信託報酬が増えるので、収益分配率は当面それ以上あがりそうになさそうですね。
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