2004年10月 1日

シティバンクへの苦情やトラブルは減ることがなく

シティバンクに対する金融庁の処分内容は、公式な文書としてWebに公開されていて、誰でも処分内容とその理由を読むことができます。

処分内容は銀行法関連と、証券取引法関連の2つの文書に分かれています。それほど長文というわけではないので、読んでみました。

まずは銀行法関連の処分について。ここでは、下記の処分内容が記されています。

・来年9月30日で、丸の内支店、名古屋出張所、大阪出張所及び福岡出張所の認可を取り消すこと
・今年9月29日から1年間、上記支店、出張所の業務停止。および、新規顧客に対する外貨取引を10月28日までの1カ月停止。
・法令等順守の徹底の確立をすること
・役職員の責任の所在の明確化
・10月22日までに業務改善計画の提出と3カ月ごとの進捗報告

注目すべきは処分理由です。主だったところの抜粋を並べておきます。

在日支店のPB部門では、顧客開拓と収益獲得に偏重し、顧客・取引内容の事前調査(リスク・適合性の検証を含む)、貸出審査(資金使途・取引目的の確認及び調査)等がいずれも実質的に行われていない

在日支店のPB部門では、シティバンクの海外支店において現地監督当局に対し疑わしい取引の届出が再三行われている取引者等との取引の推進、口座の不正開設等によりマネー・ロンダリングと疑われる取引を許すなど

個別の営業活動を日々適正に監視する基本的な体制や仕組みが未構築で、健全かつ適切な業務の運営を確保するための実効性ある社内規則等が定められておらず

在日支店のPB部門においては、営業担当者による顧客の暗証番号等の杜撰な管理、顧客を誤認させ投資判断を誤らせ得る内容の「預り資産一覧」の作成、並びに、在日支店のPB部門と海外支店の「ジャパン・デスク」(海外の邦人顧客の営業窓口)との間の不適切な顧客情報の共有及び取引管理など

外貨預金をはじめとして、支店業務の運営において、基本的・初歩的な営業対応等に関する顧客からの苦情や、顧客とのトラブルなどが減ることなく、一般行員のみならず、役席者においても、適宜・適切な対応が行われていない事例が多数認められていること

続いて、証券取引法関連について。こちらは非常に短い文書です。ここでは一カ所だけ抜粋。

複数の顧客に対し、それぞれ、仕組債の私募の取扱いに関し、当該債券の商品性が適切に記載されていない勧誘資料を交付等することにより、重要な事項につき誤解を生ぜしめるべき表示を行った

ほとんどの内容は、このブログで過去に書いたエントリの中で触れられていましたが、「支店業務の運営において、基本的・初歩的な営業対応等に関する顧客からの苦情や、顧客とのトラブルなどが減ることなく」という点は驚きました。シティバンクの支店は顧客ごとにブースが用意されている高級な雰囲気なのですが、その実態は苦情やトラブルの対応に追われていたということですね。

シティバンクの今回の件は、調べるほどシティバンクのひどさが浮き彫りになっていくものでした。最初にこの件を知ったときにはプライベートバンク部門だけの問題だと思っていましたが、一般の窓口でも問題は発生していて、しかも問題の根っこには米本社が見え隠れしている面もうかがわせます。果たしてシティバンクはまともな企業として再生できるのでしょうか、僕の目にはそれはかなり難しく、時間のかかることのように見えます。

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シティバンクの行政処分について [為替王から]

不良金融機関 [新卒社会人 投資生活から]

為替王 (2004/10/01 21:52:47)

初めてお邪魔させて頂きます。過去記事はまだ少ししか読ませて頂いてませんが、どれもこれも面白い内容ですね。なんとなく私と興味の対象が近いものがあると感じたので、思わずコメントさせて頂きました。過去記事はどのタイトルも面白そうなので、何度もお邪魔して、勉強させて頂きたいと思ってます。

ファンドの海管理人 (2004/10/02 1:11:36)

為替王さん、こんにちは。為替王さんのブログも拝見しましたがなかなか興味深いですね。僕はプロではない普通の人なので、読んでぜひ参考にさせていただこうと思います。

ミズタニ (2004/10/04 0:15:34)

いつも楽しく読ませていただいています。
ファンドに対する長期的な運用方針というのはお持ちでしょうか?例えば20、30代はコレだけの金額、こういった方針で20年間信託を買い続け、この年代からはこういった方針で解約(売却)をする。
私はまだ20代で投資信託を続けており、かなりいい成績を出してもらっているのですが、株式を購入するためまとまった額になるまでのつなぎの意味が強くなってきています。
資産の中での信託の割合を教えていただけないでしょうか。

ファンドの海管理人 (2004/10/04 3:09:11)

ミズタニさん、こんにちは。投資信託に対する僕のスタンスは長期投資あるのみ。運用方針は、あんまりないです....。余ったお金があったら、なにか気に入った投信を買ってみる、もしくは既存の投信を買い増しする、といったいいかげんなものです。幸い、独身ですし給料は悪くないので、それなりにお金は余ってくれます。

あえていえば国内とグローバルの割合はややグローバルを多めに。株式投信中心で、という感じでしょうか。これからは積み立て型を中心にコツコツ毎月買おうと思ってます。で、いつかお金が必要になったら解約、という程度で、あまり計画的ではないですね。これからは毎月積み立てを中心に使用かなと思っているくらいで。

でも、これからは、こんなブログもやってますし、ちゃんと考えなければならないですね。ちょうどいい問題提起です。ありがとうございます。

すでに投資信託でいい成績を得られているなんてうらやましいですね。僕は負けてますので...。僕の資産の中で投資信託の割合は、おおよそ4割~5割くらいです。それ以外の1割くらいが外貨。1割くらいが定期や普通預金。そして、3割は先日買った個人向け国債です。ちなみに、投信の中で1/3くらいはMMFや公社債投信などリスクの低いものです。

なんで個人向け国債がこんなに多いかというと...それだけほったらかしにしていたお金が多かったんですね。しばらく投信への投資をさぼってましたから。このお金は当分使う当てもないですし、投信への投資は毎月の余ったお金でできるので、とりあえずまとめて個人向け国債を買ってみたと、そういう感じです。

峠の隠居 (2006/07/02 15:26:56)

CITIで購入した旅行小切手(TC)で酷い目に遭っています。欧州旅行中スリに財布を取られ、気付いたのですぐ欧州から日本のVISAカード会社に連絡し親切に対応して貰いましたが、紛失のTCについては購入したCITIに連絡したところ、そのTCはアメリカンエキスプレス(AMEX)の代行販売したものでAMEXに電話してくれとのことで電話番号を呉れた。そのAMEXに旅行中の欧州から何度も電話したところ、「立て込み中、すこし待って」との録音メッセジがなんと40分も続き、それ以上待てないので電話を切り、翌日同じことをしたが結果はまったく同様。スリ被害後8日し帰国後、CITIに問い合わせると、AMEXが対応するので我々は何も出来ないとのこと。日本からもそのAMEXに電話しても欧州からと同じく「担当者立て込み中」との録音が流れるだけ。CITIは旅行小切手は安全と宣伝するが、単にAMEXの代理販売するだけで、顧客が被害にあっても知らぬ顔でナンにも助けて呉れない。これでは一種の詐欺行為ではないかと思う。未だにAMEXには連絡できていない。皆さんCITI販売のTC買うと酷い目に遭いますぞ!

旗本退屈男 (2010/04/23 10:45:16)

峠の隠居さんの仰せの通り!!
CITI発行のT/Cはアメリカで拒否されます。
信用度が低いのが理由らしいですが、アメックスのTC現金に換える時又手数料を取るというボッタクリ商売。
今時、CITIと取引している日本人なんて
お世辞と煽てに弱い?海外駐在経験者くらいでしょう。
日本から叩き出すべきです。
役員の所在や責任は相変わらず改善されていません。

北国の主婦 (2010/11/17 10:08:57)

今、CITYに電話で海外からの送金について問い合わせをしたのですが、ひどい対応をされ、非常に腹がたったところでこのサイトを見つけ、かなりすっきりしました。
 その送金が、仕事で発生するものとわかるやいなや、「事業目的での口座利用はできません!」とすごい剣幕でいわれ、いきなり犯人扱いになり、名前や電話番号など問いただされました。ただ知らなかっただけなのに。
 トラベラーズチェックの発行手数料無料にひかれてCITYのカードも作りましたが、皆さまの投稿を読んで恐ろしくなりました。すぐ退会してT/Cも手数料払って別のところで用意します。情報ありがとうございました!



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