2004年10月17日

シティバンクと新生銀行の投資信託を比べると

シティバンクと新生銀行を比較すると、お財布としての使い勝手は総合的に見て新生銀行の方が優れているということを、過去2回のエントリ(その1その2)で紹介してきました。そして、もう1つ新生銀行がシティバンクよりも優れているの点があります。それが投資信託の扱いです。今回はそのお話。はい、やっとこのブログの趣旨、投資信託に戻ってきました。

シティバンクの最大の欠点は、口座残高が高くなってもたいしたサービスが受けられず、しかも、口座にたまったお金を運用するための投資信託のラインナップは、イマイチ魅力的でないし、外貨預金に至っては輪を掛けて全く魅力なし、という金融商品の魅力のなさです。これらについては過去のエントリでも何度か触れてきましたが、あらためてまとめると次のようになります。

・シティバンクの普通預金にお金を預けておくのは超無駄
・そこで投資信託に目を向けてみるが....
・MMFのようにリスクが低く実績の安定した円建ての投資信託がない
・全体に投資信託の販売手数料が高い
・ついでに信託報酬も高い
・日本のモーニングスターに扱われていないなど、客観的な評価材料に乏しい投資信託ばかり
・ついでに外貨預金は、手数料が高い(米ドル往復で2円!)
・ついでに外貨預金の金利も低い

一方、新生銀行も金融商品としては外貨やそのほかの商品を扱っていますし、それなりの本数の投資信託も扱っています。投資信託のラインナップをざっと眺めてみると、日経225のインデックスファンドがなぜか2本あるし、ヨーロッパに投資する投資信託はないのに中国へ投資する投資信託はあって、なんか偏ってます。それに、毎月分配型が3本もあって、REIT(不動産投資信託)も充実しているところを見ると、流行に乗って売りやすい投資信託を揃えた感じ。本気で顧客の資産運用を考えたラインナップにはなってないように見えます。

ただし、新生銀行の投資信託で偉いところは、円建てのMMFをちゃんと揃えているところでしょう。普通預金口座に多少でもお金がまとまったら、MMFに移動するのがお得だと思います。僕自身は、普通口座からMMFへのお金の移動はまだ実際に試していませんが、ネットで簡単にできそうです。MMF以外の投資信託は、まあ気に入ったのがあればボチボチ買い付けるということで。

ただ、本格的に投資信託などで資金運用するのであれば、やはり証券会社に口座を持ったほうが品揃えの点でも、総合口座がある点でも有利だと思います。銀行はお財布代わりのATMの使いやすさと、MMFでの運用ができれば十分ではないでしょうか。僕は実際そうしようとしてますし。新生銀行なら、証券会社へのお金の振り込みも手数料無料ですしね。

ということで、投資信託に関しては両銀行とも辛口のコメントになってしまいましたが、それでも新生銀行の方がややエライ、というのが僕の結論です。

[関連カテゴリ]
F.シティバンク vs 新生銀行

[広告]

[ブックマーク]  Yahoo!ブックマークに登録

≫次 : 大和證券で勧められたのは「UBSグローバル株式40」
≪前 : シティバンクと新生銀行はどっちが便利?(2)



[トラックバックURL]