2004年11月15日
ドル・コスト法の威力
僕はこれまでまったくドル・コスト法を実践していませんでした。それは別にドル・コスト法に異議があったからではありません。自分でも試してみたかったのですが、保有している投資信託を買い増すにはいちいち証券会社に電話をしなければならなかったので、面倒が先に立ってできなかったのです。
毎月自動積み立ての投資信託でも買えばよかったのですが、そこまで真剣にドル・コスト法の威力を信じていなかったため、これまでは仕事が忙しくない時期で、しかもカンでなんとなく「買いかな」と思ったときだけ買う、という実に素人な買い方をしていたわけです。そう、要するに僕はドル・コスト法の威力をナメていたわけです。
ドル・コスト法というのは、毎月一定額で投資信託を買い増ししていく、というシンプルな方法なわけですが、この方法の威力をブログ「Noppin's Stock cafe」の「投資信託ってどう?~フィディリティ<1>」であらためて知ることができました。
Noppinさんは、「フィディリティ・ジャパン・オープン」を1999年末に購入。その頃の基準価格をグラフから読みとると、1万4000円前後ですね。その後すぐの2000年初に基準価格は1万7000円のピークを迎えると、基準価格は一転して下落を初め、2003年2月には約3分の1の6000円になり、2004年11月のいまはそこからようやく1万円前後に戻ってきています。
ところが、Noppinさんのブログによると、2004年の年明けから利益がでているそうです。購入時点から約3年間、ほぼ一貫して基準価格が下がり続けたのに、上昇に反転してわずか6カ月で、利益がで始める。うーむ、やはりドル・コスト法は正しい投資信託の買い方なんだなと思います。
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・ 6.投資方法・ドルコスト平均法
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ドルコスト法は有利な投資法ではないという意見もあります。実際、期待リターンとリスクが一定という仮定の下で、一度に投資する場合のリスクとドルコスト法で投資する場合のリスクは同じであることが証明できます。
ある期間でドルコスト法が有利だったといっても、それでドルコスト法が有利と判断するのは危険です。
「一度に投資する場合のリスクとドルコスト法で投資する場合のリスクは同じ」と書きましたが、「期待されるリスク調整後リターンは同じ」の間違いです。どうもすみませんでした。
vox mundi様、いつもコメントありがとうございます。ドル・コスト法の効果について有利ではない意見があるらしいことは、僕も聞いたことがあります。特定の仮定の下ではたしかに不利なケースもあるでしょうから、万能ではないですよね。この辺を普通の人にも分かりやすく説明したような資料はないんですかね。僕もぜひ知りたいところです。
お初にお目にかかります。
pon!と申します。
以後、御見知りお気を・・・・
ドルコスト平均法をやるくらいなら、バリューアベレージ戦略の方が積立投資しては優れていると思いますよ。
ウィリアム・バーンスタイン (著)「投資4つの黄金則」を参考あれ・・・・
『バリュー・アベレージング戦略』
例えば毎月投資をして半年で12万円という目標額を決めたとします。
1月目に2万円投資したとすると2月目は単に2万円投資するので
はなく、評価額として4万円にすることを目指す。
つまりファンドの価値が下がれば2万円以上の投資が必要となるし、
ファンドの価値が上がっていれば2万円以下の投資ですむ。
このように毎月投資していき半年後に12万円になっているように
投資を行う。
ただ、これを実際にやるとなると、ちょいしんどいです。
「バリュー・アベレージング戦略」は知りませんでした、なかなか面白そうですね。ざっと見たところ、価格が低い月には、より多く投資するようになるみたいですね。時間があるときに、調べてみます。情報ありがとうございました。
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