2004年12月 2日
シティバンクの「ハンドレッド」は微妙だ...(2)
シティバンクには、販売手数料が無料になる「ハンドレッド」という方法がある、という前回のエントリの続きです。ハンドレッドで買うと、販売手数料が無料になる代わりに信託報酬が0.5%高くなる。じゃあ、ハンドレッドで買って1年で解約すれば、手数料無料で0.5%分の信託報酬を余計に払えばオーケーなのか、というと、実はそうではありません。
ハンドレッドには、売却手数料というのもあるのですね(呼び名は「売却手数料」ではないようですが)。この手数料は、1年未満の売却なら4%、2年未満は3%、3年未満は2%、4年未満は1%、4年以上保有したあと売却した場合には無料になる、という手数料です。だから、ハンドレッドで投資信託を買って、1年未満ですぐに売却するようだと4%+0.5%(売却手数料+信託報酬の上乗せ分)余計に支払うことになって、高くつく訳です。
一方で、売却手数料を避けて4年以上投資信託を保有していると、そのあいだに毎年0.5%ずつ信託報酬の上乗せ分がとられていきます。
つまり、ハンドレッドで購入して販売手数料が無料になったとしても、何らかの手数料によって2.5~3%くらいの手数料から逃れることはできないようになっているわけです。
こうしてみると、シティバンクの投資信託を購入する場合には、販売手数料なり、売却手数料なり、もしくは信託報酬の上乗せ分で、結局おおむね2.5~3%くらいの手数料がかかってしまいます。僕としては、なんだかんだいっても2.5~3%の手数料はちょっと高いといわざるを得ず、それがシティバンクの投資信託を買うに至らない最大の理由なんですね。
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みきぱぱ (2007/08/10 22:00:44)
はじめまして。
私はシティバンクのハンドレッドを利用しています。
4年後にはクラスAと同じになるとしても、購入時右肩上がりの相場を仮定した場合、
スタートダッシュでいくらか差が出るのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
ファンドの海管理人 (2007/08/13 22:05:34)
みきぱぱさん、はじめまして。「右肩あがりの相場」を選べるかどうかは運しだいですよね。なので、ハンドレッド方式は特に有利でも不利でもない、と思います。そして、僕としてはハンドレッドの手数料はいずれにせよちょっと高いなあと思ってます。
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