2005年01月 7日

「敗者のゲーム」再読

個人投資家向けに書かれた「敗者のゲーム」という書籍があります。以前、投資信託を始めた頃に買って読んだのですが、いま再読しています。

まだ読み終わってはいませんが、その中でとても印象に残った一節。

運用における誤った行動は、ほとんどの場合、投資家自身の目的がはっきりせず、証券市場や投資そのものについての理解が不十分なことから引き起こされる。 チャールズ・エリス著 鹿尾雄二訳「敗者のゲーム」より

果たして、投資家としての僕の目的ははっきりしているのか? 証券市場や投資そのものについて十分理解しているのか? この一節を読んで振り返ってみると、どちらもノーです。

単に少々のお金があるから趣味のように投資していて、なんとなく老後資金かな、という程度にしか目的を考えていません。また、証券市場や投資についての理解なんて素人同然(というか素人です)。

んー、まだまだ勉強が足りんなあ、と思うと同時に、投資ってもっと簡単にだれでもできるようにならないかしら、とも思います。

この本の趣旨は「インデックスファンドに長期投資しなさい」ということを訴えているわけですが、その理由として、高い手数料を払っても、それに見合う良い結果は得られないからだ、と説明しています。前回のエントリ「なぜグローバルなインデックスファンドにこだわっているか」でも計算しましたが、グローバルなアクティブ型ファンドは、インデックス型ファンドに比べて10年で約12%以上よい運用結果を出さないと、インデックス型ファンドよりも高い手数料を正当化できません。しかしいま、市場で優秀な投資家が参加している中で、手数料を上回るよい結果を出すのは至難の業だ、と筆者はいうのです。

やっぱり投資信託のコストにはシビアになるべきなのでしょう。

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『敗者のゲーム なぜ資産運用に勝てないのか』 (チャールズ・エリス 著) [ほぼ日刊【冬ブログ】から]

敗者のゲーム 新版 [Book's Inlay ビジネス書を中心とした書評のブログから]



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