2005年02月28日
「時間分散」の意味は1つではなかった
前回のエントリで、「時間分散」という言葉を調べたら、2通りの異なる意味で使われているようだ、ということを書きました。
時間分散の1つめの意味は「株や投資信託の購入時期を分散する」ということ。
ニッセイアセットマネジメントの解説「分散投資について(2)」から。
「今度の分散投資は“時間”、つまり投資タイミングを分散することです。」
これは非常に直感的で分かりやすいです。いわゆる「ドル・コスト平均法」を指すわけです。
時間分散のもう1つの使われ方は「長期投資、長期保有」という意味ででした。こちらはいわゆる「バイ&ホールド」ですね。もう一度、この意味で使われている文書を見てみます。
日本総研の論文「再考:年金資産の運用規制緩和-投資リスクの時間分散効果論争からの視点」から。
「近代ポートフォリオ理論(MPT)においては、株式のような運用リスクの大きい資産であっても、長期に保有すれば運用リスクは縮小する(投資リスクの時間分散効果)とされている。」
これは果たして「分散」なのか? 長期保有してるだけのどこが「時間分散なのか」と思ったのですが、次のように理解すればいいのかもしれません。
長期保有している投資信託の値動きを考えると、例えば1年目は-5%、2年目は+12%、3年目は-2%、4年目は+3%、5年目は+4%、というように、毎年の値動きにはばらつきがあります。これは、-5%と、12%、-2%、+3%、+4%というばらばらな値動きの5本の投資信託を一年間保有するのと似たようなものだと考えられないでしょうか(厳密には、-5%の次に+12%になった結果と、-5%と+12%の合成結果は異なりますが)。
そう考えれば、1つの投資信託を長期保有することは、値動きが異なる複数の投資信託に短期間投資しているのと似たようなものであり、それが「時間分散」のもう1つの意味なのだ、といえるのかもしれません。
もし僕の理解が合っているのならば、「時間分散」の持つ2つの意味が分かるように、「購入時間分散」と「保有時間分散」のような言葉を作り、適切に使い分けるべきではないでしょうか。
[関連カテゴリ]
・ 6.投資方法・ドルコスト平均法
[広告]
≫次 : シティバンク不祥事の元幹部が「解雇は不当」
≪前 : 時間分散って一体どういうこと?

投資信託を趣味にしているビジネスマン、イーノ・ジュンイチです。いつもご愛読ありがとうございます!




上の理解は正確ではありません。以下のURLを参考にしてください。
www.monex.co.jp/monex_blog/archives/002535.html
ファンドの海 管理人 様
こんにちは、カン・チュンドです。
いつも興味深く貴ブログを拝見しています。
(実は)管理人様の連絡先がわからず、私信ながらこのコメント欄を利用することをお許しください。
現在、弊所のHP(トップページ)にて、ファンドの海の「バナー」を貼らせていただければと考えております。
つきましてはお忙しいところ恐縮ですが、info@sinyo-fp.com までご一報いただけませんでしょうか。
ぶしつけなお願いで恐縮ですが、
ご検討の程、よろしくお願い致します。
カン・チュンド様、ファンドの海管理人です。いつもご愛読ありがとうございます。勝手ながら、メールアドレスは公開していないのです。すいません。
リンクしていただくのは大歓迎ですので、ぜひお願いします。バナーの画像は用意しておりませんが、適当にしていただいてかまいません。どうぞよろしくお願いします。
vox mundi様、こちらにもコメントありがとうございます。ご説明を読んでみたのですが、もう少し具体的に間違っている部分を指摘してもらえると理解の助けになるのですが....
もう一度よく考えてみました。
1つの投信に4年間投資する場合と、4つの投信に1年間投資する場合を比べます。すると「1年当たり」のリスクは同じです(1つの投信に1年間投資するリスクの1/2)。なので管理人さんの見方も正しいです。
一方で前者は4年間投資するので、トータルのリスクは、1つの投信に1年間投資するリスクの2倍になります。この意味で両者は違うとも言えます。
なお上の計算は各投信の値動きがばらばら(無相関)で、期待されるリターンが同じと仮定してます。
長期保有したときのリスク分散の考え方についてのコメントだったのですね。
本文中の例は、あくまで大雑把な考え方を示した(僕は厳密なリスク計算の議論ができるほど知識がない)のですが、根本的に違っているわけではないことが分かってよかったです。詳しい解説ありがとうございました。
[トラックバックURL]