2005年02月23日

新生銀行のパワード・ワンが売れているらしいけれど

新生銀行に口座を持っていると、通帳の代わりに毎月「新生お取引レポート」が送られてきます。それと一緒に商品のパンフレットなども同封されてくるのですが、その中でも力が入っているのが「パワード・ワン」という円定期預金。

いまならキャンペーン中で、最初の1年間の金利が1.1%になるそうです。ちなみに、利息は普通口座に入金されるので、複利ではありません(せこいですよね?)。

週刊ダイヤモンド1/8号によると、この「パワード・ワン」は売れているそうです。「発売後七ヶ月で、約八万人から三九00億円のお金を集めた」(週刊ダイヤモンド)

でも僕は、あんまり魅力的には思えません。「たけくらべ」さんのブログでも指摘されているのですが、やはり「5年後に、あと3年間延長するかどうかを自分で選べない」というところに新生銀行の「うまみ」が示されていて気になります。最長で8年間、1%という金利(しかも単利で)で流動性を犠牲にしてお金を預けなければならないわけですから。

要するにこれから5年間の金利をどうみるか? ですよね。1%を超えるかどうか。僕なら、将来の金利上昇に対応できて(つまり1%以上の金利を得られる可能性があって)、流動性の上では途中解約しても元本割れしない、個人向け国債のほうがいいのではないかなあ、と思います。

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F.シティバンク vs 新生銀行

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新生銀行のメリット(しんせいぎんこう) [株カフェ・ジャパンプレスから]

新幹線 (2006/09/28 23:36:47)

当方は2004年4月に120万円この商品を購入し、2006年5月に今度は「ニュー パワードワン」という3年ないしは5年満期型のを85万円購入しました。金利上昇のスピードを2004年当時はかなり緩やかなものであると予想していたので、当時はかなり魅力的な商品には見えたのですが・・・。

昨今では「日経マネー」の2006年11月号とかで、この商品のメリットは余り無いとか同様の事を指摘していましたし、何よりこのブログのお勧め著書の所に入っている「金融商品を読め」を呼んだときには、相当の衝撃を受けました。「インフレに極端に弱い商品」との事で・・・。今となってはしょうがないので、長期国債を保有したのと同じ気で持っていますが。

昨今になって個人向け国債(年0.7~1.1%)と変動金利定期(泉州銀行、年利0.52%)、それにMMF(年分配率0.2~0.3%)を購入した理由の一つには、この商品に対する「ヘッジ」みたいなものがあります。まあ金利上昇のスピードが停滞ないしは緩やかなままであったら、得した商品になる可能性もありますが。

ファンドの海管理人 (2006/09/29 1:35:19)

新幹線さん、パワードワンは途中解約もできないと思いますし、買ってしまったものはもう前向きに考えましょうよ。
これからできるのは、今回の新幹線さんの経験を生かして、残った資金でよい金融商品を選ぶこと、それから、みんなもよい金融商品を選べるように、賢い消費者を増やしていくことだと思います。僕も微力ながら協力しますよ。



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