2005年03月22日

ゼロクーポン債も長期投資としてはアリだ

「長期投資ならゼロクーポン債もいいのでは」というコメントをもらいました。ゼロクーポン債とは、名前は聞いたことがありますが、どんなのでしたっけ?

さっそく調べてみます。野村證券の解説が簡潔で分かりやすいものでした。

割引形式で発行される債券。クーポンがないので、償還までの間、利払いがない。主なものとしては、アメリカにおいて発行されるものと、ユーロ市場において発行されるものの2種類がある。

野村證券のホームページに、いま販売中のゼロクーポン債が載っています。抜粋するとこんな感じ。

アメリカ国債(ゼロクーポン)
2005/05/15 1カ月 $99.77- 1.60%
2005/08/15 4カ月 $99.04- 2.43%
2007/05/15 2年1カ月 $92.94- 3.44%
2015/08/15 10年4カ月 $63.02- 4.49%

上の例でみると、例えば一番下の、10年後の2015年8月15日に満期で100ドルになる債権が、今なら63.02ドルで買える、ということです。年利は4.49%だと。

つまり、途中で利息の支払いがない代わりに、ずっと安い価格で買えるというのがゼロクーポン債の特徴ですね。途中で利息の支払いは一切ないので、途中で税金も払う必要がないため、複利の効果が高くなるのも長期投資には有利に思えます。それになにより、確定利回りですので途中でなにも気にする必要がない、ということですね。ま、あえていえば為替はリスク要因ですけれど。

日本の個人向け国債は10年満期で年利0.7%くらい。こちらは変動金利ではありますが、為替リスクを考えても、ゼロクーポン債は魅力的に見えます。

途中で換金したい場合も、証券会社が買い取ってくれるようです。ただし、買い取り金額が必ずしも有利な金額にはならないでしょうけれど。ゼロクーポン債、たしかに長期投資の選択肢としてアリですね。

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B.ゼロクーポン債

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pon! (2005/03/24 1:28:37)

こんばんわ。PON!です。
ゼロクーポン債のリターンまで、調べられたのですね。行動がすばやい!関心します。
管理人さんのBLOGを見て、ゼロクーポン債のリターン以上の成果を期待できないファンドは投資不適格と考えるべきで、投資方針がしっかりしたファンドを機動的に見なおししながら、組替えていかないと長期投資でゼロクーポン債のリターンに勝てないのではないかと考え込んでしまいました。

うらちゃん (2005/03/25 9:04:09)

ひどいミスリーディングなので一言付け加えておきます。 ”途中で税金も払う必要がないため、複利の効果が高くなるのも長期投資には有利に思えます。それになにより、確定利回りですので途中でなにも気にする必要がない、ということですね。” 複利の効果と申されますが、ゼロ・クーポン債は償還が長ければ長いほど金利の影響を受けます。 このため金利が上昇すれば債券価格は下落するため、価格変動リスクも一般的な債券よりも高いのです。 例えば10年債で途中売却しようとしたとき長期金利が大きく上昇していれば売却損を被る場合だって十分あります。 今のようにドル金利が上昇している場合はあまり有効な投資ではありません。 一方為替リスクに関しては、投資元本が額面よりも少ないことから一般的な債券に比べてやや小さく抑えられております。 ゼロクーポンの投資タイミングは長期金利の低下局面にあります。 為替益を狙うのなら償還の短い普通利付き債にするべきでしょう。

pon! (2005/03/26 3:03:40)

うさちゃんさんのおしゃることももっともだと思いますが、ここで重要なのは、
「投資する今時点で長期にわたって、平均利回りで4%台を叩きだせる投資でなければ、ゼロクーポン債を購入し償還するまで持っておいたほうがまだいい」
ということがわかったということではないかと思います。言い方をかえるなら、
「どういった投資商品が有利か?とか、どういった投資行動が有利か?ではなく、今時点から10年の以上の投資期間を想定するなら、最低限度この利回りに勝てない投資商品(投資行動)は投資ではない。」
ということです。

個人的には、債券全般で考えるなら、
利息付き債券の利払いの部分と税金と償還時の税金の違い。
証券会社によって債券価格に違い。
株式との値段設定の違い。
等と考慮(勉強)するべきことは、金利だけでなくほかにもあるわけですから、単純に利回りだけで選ぶ商品ではないと考えています。
ただ、有望な投資信託をバイアンドホールドする戦略を考えるなら、ゼロクーポン債を償還までほったらかしにする戦略と比較検討するのは、やっておくべきことだと思います。

ファンドの海管理人 (2005/03/26 13:34:18)

pon!さん、うらちゃんさん、コメントありがとうございます。pon!さんが、僕のいいたかったことをさらに発展してフォローしてくれています。感謝! バイ&ホールドで株と比較するのは大事ですね。外国株式投信に投資するのであれば、為替リスクは外国債券と同等ですから、利回りで比べたいですよね。

うらちゃんさんは、途中売却のときのリスクについてコメントしてただいていて、途中で売る場合には為替に気をつけるべきというのは、おっしゃるとおりだと思います。上記のエントリはあんまり途中売却することは想定していませんでした。



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