2005年04月 5日

モーニングスターのレーティングを考える(5)~まとめ編

モーニングスターが投資信託を評価するために付けている★(スターレーティング)の意味を調べてきました。要するにこの★は「リスクが小さくて、リターンは大きかった投資信託はどれだったか」を表しているわけです。

これまで調べて分かってきたのは、

モーニングスターレーティング値=
モーニングスターリターン - モーニングスターリスク

の式に対して、「モーニングスターリターン」とは、「大分類の平均に対して、その投資信託がどれだけ上昇したか」の指標であることが分かりました。また、「できるだけ下ぶれしないほうが、モーニングスターリスクの値が小さくなる」ということも分かりました。

つまり、モーニングスターレーティング値は「できるだけ下ぶれせずに、ほかの投資信託と比較して高いリターンを得た投資信託」が、たくさん★をもらえる、という評価のようです。

ふう。ずいぶん時間をかけて調べてきたのですが、分かったことは単純なのかもしれません。問題は、これをどれだけ参考にすべきか? ということです。

分かったことをまとめると、

・過去の投資信託のリターンとリスクを元にした評価である
・運用スタイルや投資戦略といったことは評価に入っていない

ということ。後者の評価がモーニングスターレーティングに入っていないことが分かったことが、最大の収穫なのかもしれません。でも、後者の評価だって大事ですよね?

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E.モーニングスターレーティングとは!

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モーニングスターの評価方法変わったんですね [Site.M from 新所沢から]

レーティング れーてぃんぐ [株価チャンネルから]

pon! (2005/04/06 1:20:46)

pon!です。
5回にわたる大作を読ませていただきました。ご苦労様です。
大変、勉強になりました。

個人的な感想としては、
投資の目的が各種ファンドの平均や短期金利を上回ることが目標ではないわけ
ですから、各種ファンドの相対比較を基準にしたレーティングは意味を持たないのでは?
と感じました。
ちなみにゼロクーポン債の感覚をそのまま持ち込むなら、
「モーニングスター社さん、年5%未満の上昇率の投資信託は レーティング対象外ぐらいの勢いでやれよ!」
と毒づきそうな自分が怖かったです。

運用スタイル、運用戦略に関しては、重要とは思いますが、それらを第3者機関が明確な基準で
レーティングすることはできないと考えます。
(マネージャーがバリュー株と判断していても、市場はグロース株と判断する株もあるわけですし、
その判断のいずれが正しいのかを第3者が判断できないと考えます。)
結局は、重要な事柄である以上、買う前に自分の目で実際の購入している投資商品等の売買履歴を
確認するしかないと考えます。

蛇足になりますが、私が投資信託を選ぶときは、ファンドの特色に「○○をベンチマーク」と
謳っている投資信託は、問答無用で「検討に値しない」という烙印を押しています。
と言うのも
「基準価格がさがっちゃいました。でもベンチマークが下がっているわけだし・・・」
(実際にそんな言い訳をしないのかもしれませんが・・・)というようなファンドマネジャーは
こっちからお断りだい!という気持ちがどこかにあるからです。

ファンドの海管理人 (2005/04/08 2:13:53)

ponさん、コメントありがとうございます。ベンチマークをうたっている投資信託を切り捨てるとは過激な...:-)。投資家としては絶対リターンを追求してほしいところですけどねえ。
ワタシも、要するにランキング情報を見せられても、それがそんなに参考になるとは思えないんですね。なのでほかの評価軸をさがさなければ、と思っているところです。
今回の続きものはずいぶん調べたりして時間がかかってしまったので、今週はエントリが少なめになってしまいました...残念

pon! (2005/04/09 3:23:02)

返答ありがとうございます。

ちょっと言葉足らずの部分があったので、少し訂正を・・・・
「○○をベンチマーク」を切り捨てるというのは、厳密に書くと
「○○をベンチマーク」というのは、モーニングスター社のサイトでみる
「ファンドの特色」に「○○をベンチマーク」と書かれているファンドは、
最初から切り捨てる
という意味です。ちょっと、スパイスを効かせすぎたみたいです。

この基準は
さわかみファンド
SGターゲットジャパン
朝日Nvest グローバルバリュー株オープン 『 愛称 : Avest-E 』
といったあたりのファンド好きなら一度は購入することを考えるファンドも意外と網羅していたりします。
(といっても私は、実際にこれらのファンドをすべてを購入しているわけではありませんし、
 購入を薦めているわけではありませんので、誤解なきようお願いします)

個人的には、このベンチマークというのは、結構曲者とみています。
というのは、ファンドマネージャーは、ベンチマークを設定しているゆえに、ベンチマークを常に注意をはらいながら運用することになるため、本来であれば、買いたくない投資商品であってもそのベンチマークに勝つために、無理な投資商品購入するであろうことが十分に計算できるからです。これは、アクティブファンドにとって致命的なことです。
(このことがほとんどのアクティブファンドが指数に勝てない理由とさえ、わたしは思っているくらいです)
また、TOPIX系のインデックスファンドや日経225系のインデックスファンドでは、意図的に値段を吊り上げられて高くなった株を指数に連動させるために組み込まざるをえないという現象がたびたび観測されていることからも、ファンドにとってベンチマークをさらけ出すことは、マイナス面が多いと考えているからです。
(もちろん、ベンチマークを設定していても十分にそれ以上のパフォーマンスをたたき出すファンドもあるとはおもいますが、そういったファンドははじめから縁がなかったとあきらめています)

私はファンドの純資産は、投信を選ぶ上で大きなファクタの一つだと思います。
純資産が多くなればなるほど、投資対象をひろげるか、投資が集中するのいずれかを迫られるわけですから、株式投資の場合であれば
前者の方では、それほど有望でない企業にも投資をしてしまわなければならない
後者の方では、自分達の売買の市場インパクトを勘案すると本来であれば有望な投資先が
有望な投資先になりえないということもある。(ファンドの制限で投資を集中できない
場合もあります)
という弊害がでてくるため、過度に純資産を抱えている投資信託は、投資対象から
はずす方が無難な場合があります。

評価する基準は、意外とごろごろしていると思いますが、単独での指標では、
評価は難しいと思います。



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