2005年05月24日

良心的な投資信託が登場しない本当の理由

僕はこのブログで、販売手数料も信託報酬も安い方がいい、と言い続けているわけです。その信託報酬が値上がりしていることを、山崎元氏が「投信の信託報酬の過去と現在を考える」で指摘しています。

山崎氏によると、日本株で運用する普通のファンドの信託報酬は、
・90年代の初頭は0.8%程度
・94年くらいから1%を超えて
・98年くらいから1.5%前後
になっているというのです。

なぜ値上がりしたかというと、その理由は下記だそうです。
・90年代に外資系をはじめとして投信運用会社が多数新規参入した
・販売経路として証券会社の販売窓口を争った
・この際に、まずは販売手数料が上昇(平均2%程度から3%程度)
・信託報酬の中から払われる代行手数料が大きなファンドが、窓口で好んで売られるようになった

なんと! 投資信託の運用会社が「窓口で売ってもらうため」に競争した結果、「販売窓口が儲かるため」に値上げしたとは、なんてショッキングなんでしょう! 「販売窓口が儲かる投資信託」をこぞって投入した結果、その値上がり分が僕たち消費者に転化されているのです。

だとするならば、値下げのために僕たちができることはただ1つ。高い投資信託は買わない。これだけです。

山崎氏は、次のように述べています。

日本株の普通のファンドで、信託報酬だけで年率1.5%(現在、長期金利にほぼ匹敵します!)といった手数料を取るのであれば、こうしたファンドの中には、自分が買いたいファンドはもちろん、他人に勧めたいファンドなど一本もないと断言したいと思います。

大事な指摘だと思います。

山崎元氏の「ホンネの投資教室

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1.よもやま投資信託
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