2005年07月 7日

インデックスファンドがインデックスどおりとは限らないの?(3)

インデックス型の投資信託の運用報告書をみてみたら、3年で5%もベンチマークを下回っていることが発覚しました。これって普通のことなのでしょうか。

気になって、他のインデックス型投資信託の運用報告書(もしくは月例レポート)を調べてみました。どれも、MSCIコクサイ指数に連動する投資信託です。

●ドイチェ・世界株式ファンド(インデックス連動型)
運用:ドイチェ・アセット・マネジメント(5月31日付け報告)
1年でベンチマークに対して1%プラス
3年でベンチマークに対して1.6%プラス

●すみしん 外国株式インデックス・オープン
運用:住信アセットマネジメント(6月7日付け報告)
1年でベンチマークに対して1.68%プラス
3年でベンチマークに対して2.05%プラス

●ダイワ投信倶楽部外国株式インデックス
運用:大和投資信託(6月30日付け報告)
1年でベンチマークに対して0.83%プラス
3年でベンチマークに対して1.68%プラス

わざとプラスになった投資信託を選んだつもりはありませんが、どれもベンチマークに対してややプラスになっています。もういちど、ステート・ストリート外国株式インデックス・オープンの実績を見てみましょう。

●ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン
運用:ステート・ストリート投信投資顧問(7月6日付け報告)
1年でベンマークに対して1.81%マイナス
3年でベンマークに対して6.86%マイナス

やはり、ステート・ストリート外国株式インデックス・オープンだけがベンチマークを下回っているのが分かりますね。インデックス型のファンドは、いかにコストを押さえてベンチマークとなる指数との乖離を小さくするかがポイントなのですが、どうやらこの投資信託は乖離を小さくすることに成功していないようです。せっかくノーロードのいい投資信託だと思ったのですが、ちょっと残念です。

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