2005年07月21日
澤上氏「いまの日本ではアクティブ運用をすべきだ」
さわかみ投信の澤上氏が、どんな相場ではアクティブ運用を用いて、どんな相場ではインデックス運用を用いるか、という彼のポリシーを雑誌で披露していました。
「日経マネー」では毎月、澤上氏のコラムを掲載しています。その7月号から(今売りの1つ前の号です。古い話題ですいません)。
澤上氏はインデックス運用を取り入れる条件として、
景気回復が本格化し、株価全般が強く上昇トレンドを描き出す段階、つまり個別銘柄の選別をそれほど意識しなくても株式投資ができる段階に入ってくれば、
ETFなども積極的に購入して、インデックス運用的な要素を強めることもあるかもしれないとのこと。「しかしながら」と澤上氏は続けます。
しかしながら、いまは違う。景気見通しが不透明とか、業績に不安が残る企業が多いとかの理由で、これだけ相場動向がフラついているのだ。こんな時に、インデックス対応も何もあったものではない。
こういった時は、相場全体の動向や平均株価がどうのこうのは無視して、業績の裏付けのある銘柄のみを厳選した投資に限る。
説得力のある議論だと思います。投資信託の入門書として定番となっている書籍には、「アクティブ運用では手数料が高い分、結果的にインデックスに負けてしまう。だから徹底的に手数料を抑えたインデックス型投信が、良い投資法だ」と説明しています。このブログで紹介している本には、どれにもそう書いてあります。僕も基本的には賛成です。
しかし、これらの本は実は米国の状況を背景にしているんですね。実は僕は澤上氏がいうように、国内株式を対象とした投資信託については、アクティブ運用がまだまだ通用するのではないかと考えています。
次のエントリでも同様の話題を。
[関連カテゴリ]
・ 3.国内株式の投資信託
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