2005年10月24日
【ご意見募集】この金融商品どう思います?
読者の方から、「この金融商品はどうでしょう?」という質問をコメント欄でいただきました。さっそくホームページを見てみたのですが、僕の手には負えそうにありません。せっかくなので、普段からこのブログをご覧のみなさんにも、ぜひご意見を聞いてみたいと思います。
その金融商品は、「MRIシリーズ セレクトA」という名前。「メディカル・アカウント・レシーバブル(診療報酬請求債権)投資商品」という説明が付いています。
・米国からの直接販売
・年間6%以上の高い利回り
・高い信頼性
・安全性
が特徴だとうたわれています。1口150万円から。
結論だけ書くと、僕は、この商品の仕組みがよく分からないです。それに、円建てで6%の利回り、というのは信じられませんし、このMRIインターナショナルという会社のことを知らないので、この会社そのものが「安心してお金を任せられるか」が分からない点も心配です。
やっぱり怪しい感じがします。このブログをお読みの方はいかがですか?
[関連カテゴリ]
・ 1.よもやま投資信託
[広告]
≫次 : 今、インドが熱い! のか!
≪前 : 投資信託? 投信? ファンド?
いつもチェックしているBlogで以前紹介されていました。
http://ginzafp.jugem.jp/?day=20050830
このFPさんは、仕組みに納得がいかないそうです。
Blogの紹介がまずければ削除してください。
こんにちは。
この商品、ざっと見ただけですが、以下のような問題があると思います。まったく信用できません。やめたほうがよいと思います。
1.円建て・ドル建の金利差がほとんどない→ある程度の為替ヘッジは可能ですが手数料がかかるので、円建てにすれば金利がかなり下がります。この金利差で為替ヘッジをするのは不可能です。
2.投資金額が増えると大幅に運用時の利率が上がっていますが、そんな金融商品はありません。通常、投資金額が増えると、販売会社への手数料収入が多くなるため、購入時の手数料を割り引きます。
3.最も安全な債券といっていますが、格付けがのっていません。通常再建型のファンドであれば、ファンド内の平均債券年数と平均格付けを掲載します。まったく信用できません。
4.商品種別が「元利確保型メディカル・アカウント・レシーバブル運用投資商品」となっていますが、元利確保型ってなんでしょう?通常、元本確保型商品は格付けの高いアメリカ国債を他の商品のリスクに応じて組み込むことで元本を確保するような設計をします。
おおぉ・・・管理人様、スレッド立ち上げていただき素早い対応ありがとうございます。またご回答やリンク紹介の皆様ありがとうございます。拝見したところ、つっこみどころ満載のようですね。「行間に隠されたリスクを自分自身で読み取る」ことができない私にはちょっと不向きな商品のようですので、購入は諦めようと思います。。
管理人様に次の質問なのですが、中国系信託を買おうと思います。50~100万円分買って北京オリンピックが終わる頃まで寝かしたいと思います。
調べたら「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド 」が先日の配当日を境に一気に安くなっています(他のチャイナファンドはそんなこと無さそうですが、なんで一気に売られたのだろう)、こんなに安くなったなら今は買いなのでしょうか?
ホンネの投資ノウハウ集さん
3についてですが、「債券」ではなく「債権」ですよ。
医療機関の売掛債権(診療報酬請求権)を買い取ってその請求を行う業務なので、いちいち個別の診療ごとに債券を発行しているとはちょっと思えません。
あいまいな記述ではありますが、債務者である保険会社の支払能力の格付けについては触れていますね。
債券の残存期間についてはまささんのリンク先に「MARSは半年間で失効する」というようなことが書かれています。法律で決まっているのか、保険会社が決めているのかわかりませんが、そういうものなのでしょう。
それ以外については私も参考になりました。
まあ、ちょっと知っている人なら誰でも「円建ての利回りの不自然さ」が最初に気になるでしょうね。
あと付け加えるとすれば、買い取った債権の中には「実は加入している保険では適用対象外だった」というものも多少含まれているでしょう、タイムリミットもあることなどからいくら専門の業者といっても100%の回収は難しいのではないかと思います。
もちろんその分を織り込んだ割引率でMARSを買い取っているとは思いますが、回収できないリスクがゼロというわけではないでしょう。
州政府の保証制度にしてもあくまで保険会社の債務を肩代りするものであって、保険会社が受理していない請求まで保証するものだとは考えにくいです。
そういったリスクに関する説明がまるで不十分だという気がしますね。
しろさん
三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドは分配額がかなり大きく、そのために決算日には分配金を支払った分だけ基準価額が大きく落ち込んでいるだけです。
そもそも投資信託の基準価額は純資産額を投資口数で割ったものなので、売却された場合は分子(純資産額)と同時に分母(投資口数)も減って基準価額はあまり変化しませんよ。
私は過去の分配から今回の決算でも基準価額が下がることが予想できたので、今回分配落ちしたタイミングで10万円ほど新規購入しました。(^ ^)
こんばんは。
商品のWebsiteを見ましたが
商品内容が理解できませんでした。
したがってボクなら投資しません。
自分で内容が理解できないものは、
投資すべきではない、と思います。
僕なら買いません
円建てとドル建ての金利差の設定が通常考えられない差しかないのが問題ですし、為替予約した以上に為替が動いた場合はMRIインターナショナル社の持ち出しになるという点も商品としておかしいです。
逆に言うとそこまでして金余り日本からお金を集めたいのではないかという意図が感じられます。
ローリスクハイリターンな商品というのは存在しませんから、円建てで元本確保6%以上というのはそれだけの(隠れた)リスクを背負っているはずです。
平成電電もすぐには破綻しなかったように数年は持つのではないかと思いますが、「投資対象」とは見なせませんね。
TBしました。
なんというか、買い手の側からも突っ込みどころはたくさんあるけど「売り手側の資金調達方法」という視点で見るともっとわかりやすいリスク評価ができるんではと思ったわけですよ。
みなさん、コメントありがとうございました。トラックバックもありがとうございます。どのコメントを読んでも、トラックバックの先を読んでも、結論は1つのようですね。
とりあえず記事から4年立ちましたが今のところ問題なく回っているようですね。
最近この商品を知っていろいろ調べていてこのブログにも行き着いたわけなのでせっかくなのでコメントを。
円建て、ドル建ての利回りの差は気になってた点の一つですが 金利差大きかった頃でも今と変わらなかったのですね。うーん。。。
ちなみに↑にGoogleAdSenseでMRIの広告出てますね^^
強制調査が入りましたが、4年も前に、皆さん怪しいと思っておられたのですね。
当時、見た記憶あります。
為替ヘッジがそんな低率でできる?
日本向け限定、米国内では募集できない、となっていたハズ??
で止めました。
[トラックバックURL]