2005年10月 6日
まとめ:ポートフォリオ診断を見比べてみると
さて、「30代の僕」が、時間とお金は豊富で、リスクを積極的に取る、という前提でのポートフォリオをいろんなサービスを利用してみたのですが、なんだか結果は結構バラバラだったような気がします。ひとまず、これまでの結果全体を俯瞰してみることにします。
まず、ものすごくおおまかに資産の配分を提案してくれたのは、岡三証券、フィデリティ投信、そして三菱信託銀行です。岡三とフィデリティは、株式に75%を投資せよとのこと、三菱信託は50%にせよとのことでした。多数決では、株に75%、という比率に軍配が。
でも残りの25%については、岡三は外貨にせよ、というご意見の一方で、フィデリティは債券と預貯金にせよ、とのこと。外貨MMFあたりが妥当なところか?
続いて、世界株や外貨中心のポートフォリオを提案してくれたのがソニー生命保険と新生銀行。
ソニー生命保険は、日本株への投資は10%に抑えて、世界株に45%世界債券に35%を突っ込めとのアドバイス。さらに世界株スペシャル(って何?)にも10%投資せよとのこと。一方の新生銀行は、定期預金の40%を抜いて考えると、日本株15%と日本債券15%に対して外国株に10%外貨投資を25%せよとのことで、微妙に外貨投資を多めに勧めています。
最後のグループは、国内株と海外株のバランスがとれている提案。SmartWomanと東京海上日動、中央三井信託、マネックス・ビーンズ証券がここに属します。
SmartWomanは、日本株が43%に対して、米国株式を5%、欧州株式を13%という微妙な配分。債券では、円MMFに9%、ドルMMFに17%、ユーロMMFに9%と、これまた微妙な配分をお勧めです。東京海上日動は、ざっくり日本株に50%、外国株式に45%といさぎいい突っ込み方です。中央三井信託は、国内株式が15%で国内債券が35%、海外株式が35%で海外債券が10%となっています。そして、マネックス・ビーンズ証券は、国内株式が36%、海外株式は23%と、国内株式優勢です。
これまで試した中から、どれかひとつをお勧めするとすれば、やっぱりマネックス・ビーンズ証券のサービスですね。みなさんもぜひ試してみてください。
さて、同じような条件でポートフォリオ診断サービスを利用しても、金融機関の性格などによって提案されてくる結果はずいぶん異なってくるものです。僕としては、これらのサービスを利用しつつ自分なりに考えてみると、やはり国内株式と海外株式を同じくらいの比率で重点的に投資するのがいいのかな、と考えるようになりました。あまり根拠はないのですが、どちらかに偏っているよりもリスクが分散されるような気がするのです。
ポートフォリオの設計は奥が深いですね。この先も、このブログのなかで触れていこうと思います。
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Take (2005/10/06 20:49:17)
こんにちは。
おすすめしたマネックスの診断サービスが喜んでいただけたみたいでほっとしてます。
マネックスは、内藤氏がアセットアロケーションを提唱していますからね。あまりにお粗末なものはさすがに出せないでしょう(笑)
では失礼します。
ファンドの海管理人 (2005/10/11 1:11:52)
Takeさんにご紹介いただいたおかげで、いいサービスにたどり着けました。本文中にも書いたように、いろいろ試した中でいちばんきめ細かくて納得度の高いサービスだと思います。
それにしても、たくさんのサービスをあれこれ試してエントリを書くのは疲れました....。
HZ (2006/03/16 10:44:04)
僕もアセット・アロケーションを知りたくていろんな会社のサービスを試してみましたが、こんなにバラバラな結果が出るのは面白いですね。結局、「アート」の領域にはいるのでしょうか?
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