2006年03月13日

フィデリティの新ファンドは隔月分配

僕が偏見を持ってしまっているからなのかもしれませんが、最近は新しく募集される投資信託のほとんどが「毎月分配!」とか「隔月分配!」といった短い決算の投資信託のような気がしています。

先日フィデリティ証券から届いたダイレクトメールも、隔月分配の新しい投資信託のお知らせでした。ちょっと特徴を抜き出してみると、

「フィデリティ・世界分散・ファンド」
・債券、株式、REITに分散投資
・債券重視と株式重視の2つのコース
・安定的な「隔月分配」を目指す

3月9日から販売開始なんだそうです。

フィデリティ証券はもう1つ、新たに投資信託の販売を開始します。それもかいつまんで特徴を書いてみると、

「フィデリティ・ワールド好配当・ファンド」
・徹底選別した世界の好配当株に投資
・年4回の分配

んん、これも分配は年4回です。

株価の上昇で、投資信託に注目が集まっているのは僕としてはとても嬉しいのですが、それを受け止める金融商品のほうがこれでは、僕たち消費者のための市場が本当に盛り上がっていくのか、ちょっと心配です。消費者の僕たちも、こういう「見た目のいい」商品に振り回されないようにしたいですよね。

つまり、投資信託は分配されるたびに税金が引かれるので、長期的に資産を殖やしたいのなら分配はできるだけ行わないほうがいいのです。そういう商品こそ、僕たちのための商品として選びましょうよ。ねえ。

フィデリティ証券は、こういうこと分かってくれていると思っていたのですが、やはりビジネス上はこういう商品展開にせざるを得ないのでしょうかね。

追伸:このところちょっと仕事が忙しくて、更新ペースが落ちてます。少なくとも週に一度は更新するように頑張ってますので、引き続きご愛読よろしくおねがいします。

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4.海外株式の投資信託

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頻繁分配型ファンドのマーケティング [rennyの備忘録から]

フィデリティまんじゅうとフィデリティどら焼き [Site.M from 新所沢から]

renny (2006/03/14 7:07:20)

トラックバックさせて頂きました。
こうしたファンドが売れる環境が
いつまで続くか分からないですが、
少なくとも現時点では売れるんでしょうね。

とりさん (2006/03/14 19:48:40)

行動ファイナンスをセルサイドがうまく利用している良い例ですよね。
目先の小銭の方が、10年後の大金より大切に思う心理をうまく利用しています。
グロソブが良い例ですが、分配を出さない海外債券ファンドに比べても意外といい成績を出しているのが驚き。主力ファンドだけに良いマネージャー(実力があるか、運がいいのか分かりませんが)で運用されているのかな?とも思います。

最近インデックスではないパッシブファンド(回転率の低いファンド)がないかと思っているのですが、なかなかありません。地味すぎて売れないでしょうね。

お仕事頑張ってくださいね!>管理人さま
レスをあまりしておりませんが毎日アクセスさせてもらい勉強させていただいております。感謝です!!

ファンドの海管理人 (2006/03/16 1:42:39)

rennyさん、トラックバックどうもです。とりさんがおっしゃるように、行動ファイナンスをうまく利用したマーケティングなんでしょうね。人間、遠くの金より、目の前の金に弱いのは仕方がないんでしょうかね...。僕なんか、将来の年金が破綻するのが怖くて、目先の金より将来のお金が心配で投資信託やってるようなものです。それはそれで変なのかもしれませんけどね....。仕事がんばってます。ありがとうございます>とりさん

アルビレオ (2006/03/16 4:32:49)

それはそれでいいんじゃないでしょうか。
目的に合っていれば長期的に見れば不利でも元本をあまり減らさずに定期的にお金を受け取ることは必ずしも間違っているわけではありません。
長期的なリターンを優先するのが誰にとっても正解と決めつけることもできないですから。
まあフィデリティは長期運用指向を標榜していたんじゃないかとつっこみたくはなりますが。

それに年金の代替として考えるなら、一般の投資信託よりもまずは確定拠出年金を検討するべきです。
全額控除による節税効果は投信の手数料や信託報酬よりもはるかに大きいのだから。



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