2006年05月11日

投資はどこまでギャンブルなのか

資産運用の世界で有名人の為替王さん。僕も彼のブログを読んでいます。少し前の彼のメールマガジンで「投資とギャンブルはどう違うか?」という質問と、その答えは、あらためて投資という行為について考えさせられました。

まずはギャンブルについての為替王さんの考え。「為替王・資産運用相談Q&Aメルマガ第30号」から。

ギャンブルは最初から確率論を取り入れた計算式があり、 参加者が負けて、胴元が勝つような仕組みになっています。 (略) ギャンブルは確率論的には、 「参加すれば負ける」ように定義・設計されています。

そうですよね。ギャンブルの場合は最後は“胴元”、つまり競馬ならJRAが、宝くじなら発行する自治体が、きっちりと参加者から取り分を取っていきます。で長期的にはその取り分だけ確実に“負け”るようになってます。全員の勝ち負けを足すとゼロになる。いわゆるゼロサムです。

では投資は?

一方で、投資は、基本的には、「参加すれば儲かる」ものです。 たとえば現在、日本国債に投資をすれば、 たとえ1%以下の低い利回り水準であったとしても、 投資すれば確実に収益を得られます。

株式投資や外貨投資の収益は、“確実”ではありませんが、
“期待”できるからこそ、そこに投資対象としての魅力があります。

なるほど。でも投資にも胴元的な存在がいますよね。それは証券会社や運用会社など。僕たちが投資で勝とうが負けようが、彼らは取り分をきっちり取っていきます。

それでも、投資がギャンブルと違って“儲かる期待”をかけられるのは、投資している市場そのものが成長してくれるからですよね。胴元も儲かるけど、参加者も成長分の勝ちを得られる。これはゼロサムじゃない? この辺は経済学に詳しくないので言い切れませんけれど。

為替王さんは、ギャンブルと投資をこうまとめています。

理論上「期待収益」がはじき出されるのが投資で、 理論上「期待損失」がはじき出されるのがギャンブルです。

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MASASHI (2006/05/13 13:54:04)

株は分かるのですが、為替もそうなのでしょうか?
為替(FX)のスワップは、売り立てと買いたて両方いるから成り立つのでは?
一般に胴元(証券会社)のスワップポイントは、同一通貨の場合、プラスよりマイナスのほうが大きい気がします。

アルビレオ (2006/05/13 22:14:33)

>株は分かるのですが、為替もそうなのでしょうか?

手数料などを無視するとしても、為替は長期的に見ればゼロサムと考えていいと思います。
実は「十分な分散とある程度長期の期間で見れば株はプラスサムになる」というのも、過去の実績などからそういって差し支えなさそうという程度のもので、論理的に間違いないといえるほど強固な裏付けはなかったりしますが。

>売り立てと買いたて両方いるから成り立つのでは?

そんなことはありませんよ。
為替取引は基本的に「為替市場」に連動しています。こいつは全世界につながっているので株式取引よりはるかに大きな市場が相手。
だからたとえばある業者の顧客が100%売り立てだとしても、業者がまともに取り次いでいる限りは成立します。

>同一通貨の場合、プラスよりマイナスのほうが大きい気がします。

業者の利ざやとかコストを無視しても、そうなっていないとおかしいです。
たとえば110.00-110.04円/ドルのとき、

1万ドルの買いは
110万400円借りてそのお金で1万ドル購入したことになります。
買った1万ドルも業者に預けている状態なので利息がつき、(保有している1万ドルに対する受け取り利息)-(借りている110万400円に対する支払利息)相当額がスワップポイントになります。

それに対して1万ドルを売り建てると、1万ドルを借りて110万円購入することになるのでスワップポイントは
(110万円に対する受け取り利息)-(1万ドルに対する支払利息)となります。

同じ1万ドルでも買い建てと売り建てではスプレッドの分だけ円の額が違うので、ドル円を同じ額だけ両建てすると業者の取り分がなくてもスワップポイントは必ずマイナスになるわけです。

MASASHI (2006/05/14 10:45:03)

詳しい説明ありがとうございます。
これでひとつ謎が理解できた気になりました。



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