2006年07月31日
当たり前だけどインデックスファンドの信託報酬は安い
モーニングスターの調べによると、日本株のアクティブファンドとインデックスファンドの信託報酬を比べると、インデックスファンドが約0.5%安いそうです。
投資信託を選ぶ際、販売手数料と信託報酬の安いものを選ぶのは大事なポイントです。特に信託報酬はパフォーマンスに直接影響を与えるので、できるだけ安いものを選ぶに越したことはありません。
コストの面でインデックスファンドはアクティブファンドよりも安くて有利だとよくいわれますが、実際にどれくらい安いのでしょう?
先週のエントリ「投資信託の信託報酬はこの15年で値上がりしている」で取り上げたモーニングスターの記事には、日本株のアクティブファンドとインデックスファンドの平均を公表していました。それが下記の表です。
アクティブ型 | 1.487 |
インデックス型 | 0.825 |
出典:モーニングスター 「ファンドアナリストの視点:投資信託コスト比較」
アクティブファンドの方が年間で0.5%以上も信託報酬が高いということは、アクティブファンドを10年保有し続けると、インデックスファンドに比べて5%多く信託報酬が財産から支払われるということ。つまり、インデックスファンドを5%以上パフォーマンスで上回らないと、アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことになります。
しかし、「日本のアクティブファンドを買うなら中小型株式市場向け」で指摘されたように、スタンダード&プアーズ社はレポートの中で、「アクティブ・ファンドの多くが長期的には市場平均を上回ることが困難であるという事実が日本でもほぼ証明されたと言える。」としています。
ですから、買うならアクティブファンドよりインデックスファンド、というのが基本的には正しいと僕も思います。人に聞かれたら「インデックスの方がいいよ」と思っています。
しかし、「日本の株式指数は運用に適しているの?」で書いたように、インデックスにも全面的に依存しにくい点はありますし、「スーパーサラリーマンの存在こそ、アクティブ運用が有利な証拠か」で書いたように、アクティブファンドにもまだ可能性は大いにあると思っています。
アクティブかインデックスか、どちらを選ぶかは難しい選択肢ですね。
[関連エントリ]
・ インデックスファンドの受益者が損をする可能性
・ 澤上氏「いまの日本ではアクティブ運用をすべきだ」
・ スーパーサラリーマンの存在こそ、アクティブ運用が有利な証拠か
・ 日本の株式指数は運用に適しているの?
・ アクティブ運用を選びたい最後の理由
・ モーニングスターによる「インデックスファンドの選び方」
・ 日本のアクティブファンドを買うなら中小型株式市場向け
[関連カテゴリ]
・ 7.販売手数料と信託報酬
・ 3.国内株式の投資信託
・ 2.どの投資信託がおすすめ?
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水瀬 ケンイチ (2006/07/31 23:59:21)
こんにちは。
私は一応インデックス投資派なのですが、仮に、
・信託報酬0.325%のアクティブファンド(もちろん仮想のファンド)
・信託報酬0.825%のインデックスファンド(記事中の平均ファンド)
という条件のファンドがあったとすると、
どちらのパフォーマンスが上になるかは、
正直断言する自信がありません。
ファンドの海管理人 (2006/08/01 0:31:29)
水瀬さん、こんばんは。もしもアクティブのほうが信託報酬がそれくらい安ければ(普通ありえないですけどね:-)、僕はそこまでコストを下げた心意気だけでも十分買いだと思ってしまいます。
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