2006年08月 2日
郵便局の投資信託は7種類に増えたけれど
郵便局で取り扱う投資信託は、6月12日から4種類増えて、合計7種類になりました。しかし、僕にとっては買いたい魅力的な商品はなさそうです。
新しく増えたのは、下記の4種類です。
・住信日本株式SRIファンド
・日興五大陸株式ファンド
・日興五大陸債券ファンド(毎月分配型)
・DIAM世界リートインデックスファンド(毎月分配型)
これに既存の下記の3本を加えた7本が、現在のラインナップです。
・野村世界6資産分散投信(年6回分配)
・大和ストックインデックス225ファンド
・GS日本株式インデックス・プラス
既存の3本については、郵便貯金のホームページか、以前のエントリ「郵便局で投資信託の販売、今日から!」で紹介しているので、そちらを参照していただくとして、
新しく加わった4つの投資信託について、簡単に紹介してみましょう。
住信日本株式SRIファンドは、社会的責任投資(SRI)のコンセプトに則って、日本国内の企業を「法的責任」「社会的責任」「環境的責任」「経済的責任」の4つの評価軸から、多面的に評価して適切な企業に投資する投資信託です。販売手数料3.15%、信託報酬1.68%。決算は年1回。
日興五大陸株式ファンドは、先進国と新興国の株式に為替ヘッジなしで投資。具体的には、日本を除く先進国22カ国の上場株式市場をまとめたインデックスのMSCIコクサイインデックスに80%、新興国28国のMSCIエマージングマーケットインデックスに20%を投資する投資信託です。販売手数料2.1%、信託報酬1.155%。決算は年4回。
日興五大陸債券ファンド(毎月分配型)は、海外の債券に投資する投資信託で、先進国の債券インデックスに80%、新興国の債券インデックスに20%を投資します。販売手数料は2.1%、信託報酬1.05%。毎月分配。
DIAM世界リートインデックスファンド(毎月分配型)は、S&P/シティグループ・グローバルREITインデックス(円換算・ヘッジなし)の動きに連動する投資信託です。このインデックスは、世界10カ国に上場する210銘柄の不動産投資信託(REIT)および同様の制度に基づく銘柄をまとめた指数のこと。販売手数料は2.625%、信託報酬は0.8925%。毎月分配。
実は、郵便貯金のホームページにも詳しいことはあまり書いていないので、上記は少し調べて説明を加えたうえで、僕なりにかみくだいています。
個人的にコメントするとすれば、SRIはいまはあまり興味がないのでパス。それから長期的に資産を増やしたいと思っているため、毎月分配型の2つは当然パスです。
日興五大陸株式ファンドは、先進国から新興国までの株式をこれ1つでカバーしていて、しかもインデックス型で信託報酬も1.155%とお手頃なので、ちょっといいかなと思います。ただ、決算が4回もあって、そのたびに分配されてしまうとちょこちょこ税金に利益をもっていかれるので、そこがネックです。分配実績をみたいところですが、わざわざ年4回の決算にしているところからすれば、分配もちょこちょこ行いそうな雰囲気。これで年1回の決算なら、長期投資にとてもよさそうなんですけれどもね。
いずれにせよ、どの投資信託も販売手数料も2%前後と安くないですし、僕にとって郵便局の投資信託はまだまだ魅力に欠けるというところです。
[関連エントリ]
・ 良心的な投資信託が登場しない本当の理由
・ 販売手数料ありの投資信託に“No!”と言おう
・ 手数料を取られる分、何か有利なことがあるのだろうか。ほとんどない
・ 郵便局で、ある投資信託が売れている理由
・ 郵便局で投資信託の販売、今日から!
・ 実は少ないグローバルなインデックスファンド
・ 円高だからこそ外債ファンドが売れる?
[関連カテゴリ]
・ 4.海外株式の投資信託
・ 3.国内株式の投資信託
・ 5.その他の投資信託
・ 2.どの投資信託がおすすめ?
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郵政公社が投資信託をはじめたことで、かなり投資信託業界の世界にも異変が出てきているといえるでしょうね。
今年は、それが「分散型ファンド」の人気という形で現れましたが、来年以降また違った形で現れると思われます。
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