2006年08月27日
世界の投資信託残高、日本はカナダに次いで残高9位
国際投資信託協会が集めたデータによると、今年3月末の世界の投資信託残高は19.11兆ドル(約2200兆円)なのだそうです。
3カ月前の12月末と比べて、株、公社債、MMF、バランスのすべての種類の投資信託で残高が増えているとのこと。2003年からのグラフをみても、順調に伸びていることが分かりますね。
種類別の構成比を見ると、株式投資信託が約半数の48%、MMFと公社債投資信託はほぼ同数で18%と19%。バランスファンドの割合(9%)はとても小さいです。まあ、僕もバランスファンドは手数料が高いせいであまり眼中にないので、こんなところでしょうか。
さて、国別の残高ランキングも発表されています。ここでは、米国が圧倒的。世界中の残高の半分が米国です。すごいですね。パーセントは僕が世界の投資信託残高から計算したものです。
1位 米国(9兆3610億ドル=49%)
2位 ルクセンブルグ(1兆8470億ドル=10%)
3位 フランス(1兆5060億ドル=8%)
4位 オーストラリア(7230億ドル=4%)
5位 英国(6340億ドル=3%)
6位 アイルランド(5950億ドル=3%)
7位 香港(5340億ドル=3%)
8位 カナダ(5200億ドル=3%)
9位 日本(4960億ドル=3%)
10位 イタリア(4510億ドル=2%)
日本の残高は、世界の残高のわずか3%。経済規模から考えればもっともっと投資信託の残高があってもいいですよね。頑張りましょう。
この資料は社団法人投資信託協会のWebサイトで公開されています。ちなみに、この資料では『「投資信託」とはオープン・エンドの公募証券投資信託をいう。』と注釈がついていました。国によって投資信託の定義が微妙に違うからでしょうね。
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ルクセンブルグやアイルランドが上位に来ていることから、購入者の国ではなくファンド設定国別の統計ですね。
>「投資信託」とはオープン・エンドの公募証券投資信託をいう。
>国によって投資信託の定義が微妙に違うからでしょうね。
それもあるでしょうが、私募ファンドやクローズ・エンド型の中にはヘッジファンドのように限られたデータしか公開していないものが多いということではないでしょうか。
仮に、1400兆円あると言われている日本の個人資産の「1割」が投資信託になるとすると、約1兆2千億ドルくらいです。
合計すると、約1兆7千億ドルになり、ランキング第3位になります。
日本の経済規模から考えると、個人的には、このくらいいっても全然おかしくないような気がするんです。
原因は、日本の投資家がリスクを取らなさ過ぎるのか、それとも、投資に値する投資信託が少ないからか。
僕は後者だと思います。
改善するには、僕たち投資家が声を上げていかないといけないと考えています。
(長文失礼しました…)
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