2006年11月27日
「投信の罠」週刊ダイヤモンドの特集は買いだ!
いま売りの週刊ダイヤモンド(12/2号)の特集は「投信の罠」。刺激的なタイトルですが、すごくまっとうな記事。保存版間違いなしです!
これまで、雑誌の投資信託記事といえば、「この投信が儲かる!」とか「1年で資産が2倍に!」といった、読者をあおるものばかり。しかし、今回の週刊ダイヤモンドの記事は投資信託の問題点にずばりと切り込んだ、かつてない内容です。
まず、投資信託最大のヒット商品「グローバルソブリン・オープン」(通称グロソブ)の問題を指摘。「日本の投信にもたらした「罪」を問う」として、「お客よりも販売会社」のことを考えた商品だと、ばっさり切り捨てます。
続いて、毎月分配型投信、Bシェア投信、リスク限定型・元本確保型投信にもダメだし、ファンド・オブ・ファンズ、テーマ別投信も「プロの選択眼を信用しないことだ」「ネーミングと実態がズレているものも少なくない」と警鐘を鳴らしています。
こうした問題の指摘は、どれもうなずけるものばかり。
しかしだからといって、投資信託はダメだ、としているのではありません。この記事で一番画期的なところ、それは「それでも買いたい人に、保有コストが安い、分野別・投信ランキング」がちゃんと用意されているのです。これまでランキングといえば、上昇率ランキングばかり。でも、投資信託を選ぶのに本当に必要なのは、この保有コストを比べた表なのです。
この表を手に入れるだけでも、この雑誌を買う価値があります。すばらしい。でも二週間もすれば、この雑誌は店頭から消えます。もったいない。
最後に、この特集の締めの一文から引用。
この特集で重ねて強調しているように、投信コストで最も注意すべきは信託報酬だ。
特にいままで読者をあおるような特集を作ってきたマネー系雑誌の編集部には、ぜひこの一文をかみ締めて今後の投資信託の記事を作ってほしいと思います。
[関連エントリ]
・ 「投資信託の罠」あの週刊ダイヤモンドの特集が書籍に
・ だれにでもグロソブを勧めるのもどうかと思うなあ
・ 日経ビジネスの投資信託の取り上げ方はどうだろう....
・ なぜ日本では手数料のことに触れる専門家が少ないの?
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大変ためになる内容であり、ここを含めた様々なブログ、書籍(山崎元、吉本佳生氏の)で指摘されていた事が、集大成になったものと解釈していいのではないでしょうか。
ただ、これでダイヤモンド社の経営が傾きはしないかと、余計な心配が生じます・・・(広告収入が減りそう)
信託報酬が高止まりしている理由は、消費者が信託報酬にあまり着眼してファンドを選ばないからですよね。
一般消費者の多数が、毎月の分配金の多寡なんかよりも、信託報酬にしっかり着眼するようになれば、それだけでかなり変わってくると思うのですが。
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