2007年01月31日
「ファンド オブ ザ イヤー 2006」は毎月分配型が躍進
投資信託の評価会社であるモーニングスターが、1年を振り返って優秀な投資信託を選ぶ「ファンド オブ ザ イヤー」が、今年も発表されました。
「ファンド オブ ザ イヤー 2006」は、毎年そうであるように、基本的にはその年に優れた運用成績を残した投資信託を選んでいます。
ホームページによると、選出方法は次のように書いてあります。
モーニングスターが毎月公表しているスターレーティングを始めとした各種評価において安定した成績を収めているファンドの中から、特に2006年の1年間の運用成績に着目して、選定を行っています
そして4部門それぞれで最優秀ファンド賞を受賞した、その顔ぶれは……
・ アクティブ バリュー オープン『愛称 : アクシア』 (国内株式型 部門)
・ 中央三井高金利ソブリンオープン (国内債券型・国際債券型 部門 )
・ グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド (国際株式型 部門)
・ りそな・世界資産分散ファンド『愛称:ブンさん』 (国内ハイブリッド型・国際ハイブリッド型 部門)
以上の4本です。
さて、実はこの4本のうち、次の2本は毎月分配型なんですね。
・ 中央三井高金利ソブリンオープン
・ りそな・世界資産分散ファンド
そして、次の1本も3カ月ごとに分配します。
・ グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド
なので、この1本だけが、年に一回の決算なのです。
・ アクティブ バリュー オープン
毎月分配型の投資信託は、単に売れているだけではなく、こうした賞を受けるまで躍進してきたのですね。
このファンド・オブ・ザ・イヤーをみるときのポイントは、この1年だけの運用成績で判断したのだ、ということでしょうね。2年、3年と保有するとなれば、分配しないほうが運用成績は有利になりますから、この受賞ファンドを見て「おお、これを買って何年も保有していればきっと儲かるぞ!」と思わないほうがいいです。分配のあるなしは、きっと選定基準にはないのでしょう(m@さんのブログでも「ファンドオブザイヤー 2006は毎月分配型ばかり」と書かれていますね)。
「やあ、今年一年、成績よかったですね! お疲れ様!」と、まあ、そういう意味の賞なんですよ(皮肉っぽいかな?)
とはいえ、投資信託を盛り上げるお祭りとしてはいいものだし、そういう意味で僕もこうやってブログで取り上げたりして楽しんではいます。
一方でいつも「長期投資に向いた投資信託を選ぶアワードって、できないかなあ」と思うんですよね。今年もそう思いました。いつかそういうの作りたいな。
[関連エントリ]
・ インデックスファンドの賞はないの?
・ 「ファンド オブ ザ イヤー 2005」はどの投資信託?
・ モーニングスターのファンド・オブ・ザ・イヤー2004 に「ノムラ 日本株戦略ファンド」
・ 「投資信託アワードbyファンドの海」を作りたい
・ モーニングスターのレーティングを考える(5)~まとめ編
[関連カテゴリ]
・ 4.海外株式の投資信託
・ 3.国内株式の投資信託
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リッパーのファンドアワードは評価期間5年なんていうのがあるので割と長期投資を前提に考えられていると思います。モーニングスターと比べると一般的な知名度は低いですけど。
おお、そういう長期で評価するのもちゃんとあるんですね。
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