2007年03月26日
ロバート・キヨサキ氏の「投資信託はお粗末」はタイトルを間違えてる
ロバート・キヨサキといえば「金持ち父さん、貧乏父さん」で有名な著者。彼は「なぜ投資信託はお粗末な長期投資なのか」というタイトルの記事を書いています。
しかし、このタイトルは適切ではありません。記事を読んでみればその理由は分かります。キヨサキ氏はこの記事で、暗黙のうちに「投資信託=アクティブ型投資信託」としているのです。
つまり正確なタイトルは「なぜアクティブ型投資信託はお粗末な長期投資なのか 」なのです。
記事の後半で、インデックス投信について書いている下記の文章をみれば、彼がいう「投資信託」は「アクティブ型投資信託」に読み替えないと意味が通らないことから、それが分かります。
簡単に言うと、インデックス・ファンドは(投資信託よりも)手数料が安く、それだけ投資家がより大きな利益を上げるチャンスがある。「なぜ投資信託はお粗末な長期投資なのか」から引用
そう、彼は投資信託を「手数料が高い」と非難しています。だからインデックス・ファンドのほうがいい、と言っていますよね。だからここでは投資信託のことを「アクティブ型の投資信託」に読み替えるのが自然でしょう。
投資信託の問題は手数料だ。長期に投資すればするほど、多くの手数料を払う仕組みになっている。以前にも指摘したが、不動産や株式を買ったときに手数料を払うのは一度だけだが、投資信託を買うと、それを保有している間は手数料を払い続けなければならない
そして彼は、手数料の安いインデックス投信への投資をすすめています。ちなみにキヨサキ氏は、インデックス投信で有名なバンガード社の創立者、ジョン・ボーグル氏と仲がいいようです。
あなたが「消極的な」投資家ならば、インデックス・ファンドへの投資を考えたほうがよいかもしれない。これは、ボーグルの会社バンガードの専門分野だ(これだけではないが)。簡単に言うと、インデックス・ファンドは(投資信託よりも)手数料が安く、それだけ投資家がより大きな利益を上げるチャンスがある。結局、この利益こそが投資の目的だったはずだ。
このコラム全体を要約すると「投資信託は手数料が高いから買うな、インデックス・ファンド(インデックス投資信託)を買え」になります。なんか変ですよね。インデックス投資信託も投資信託の一種ですから。
だからこのコラムでは「投資信託=アクティブ型の投資信託」と読み替えないといけないはずです。
ところでキヨサキ氏は、インデックス投信よりも集中投資のほうがモアベターだと考えているようです。
金持ち父さんは、分散投資をするのではなく最良の投資を見つけることに集中しなさいと私に教えた。つまり、何百というオファーを自分で検討し、研究・分析して、それぞれの長所や短所をしっかりつかむということだ。「集中する」ことは、私が金持ち父さんから学んだ教えの中でも、現実のビジネスに関する最高の教えのひとつだ。(「分散投資か集中投資か、それが問題だ」から引用)
ちなみに、「なぜ投資信託はお粗末な長期投資なのか」の原文「Why Mutual Funds Are Lousy Long-Term Investments」でもキヨサキ氏は投資信託(=Mutual Funds)を暗黙のうちにアクティブ型投資信託に限定して書いていて、インデックス投信(=Index Funds)はMutual Fundsとは違うもののように書いているようです。つまり、誤解のもとはそもそもキヨサキ氏が作り出しているものなんです。たのむよ、キヨサキ!
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投資信託を趣味にしているビジネスマン、イーノ・ジュンイチです。いつもご愛読ありがとうございます!




そもそも日本人向けに書かれた文章ではなく英文を翻訳したものですから、アメリカではIndex FundとMutual Fundは別物ということになっているのかもしれません。
管理人さんが以前書かれたバンガードの仕組みからすれば、バンガードのファンドは「投資信託」ではありません。日本で言えば「投資組合」に近い形態のファンドです。
アメリカではETFも普及していますし、インデックス運用のMutual Fundとういうのは存在しないか、かなりマイナーなのかも。
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