2007年07月 8日

ダイヤモンド社の3雑誌は投資信託をどう書いたか?

ダイヤモンド社といえば、看板雑誌「週刊ダイヤモンド」の特集が、投資信託業界に大きな波紋をなげかけました。そのダイヤモンド社は「ダイヤモンド・ザイ」と「ダイヤモンド・マネー」という2つのマネー雑誌も出版しています。

ダイヤモンド・ザイは月刊誌で、自称「一番売れている株の雑誌」だそう。そして、ダイヤモンド・マネーは年4回発行の季刊誌で、「本格的資産運用マガジン」をうたっています。

この2つの雑誌も、週刊ダイヤモンドが放った投資信託特集の大反響を見ていたのでしょう、最近相次いで投資信託を特集しました。そこで、週刊ダイヤモンドも含めて、ダイヤモンド社の3つの雑誌が投資信託についてどう解説したのか、それぞれの特集の中から、印象に残った一節をそれぞれあえて抜き出してみました。

まずは週刊ダイヤモンドの最近の特集から。

日本の投信業界はなぜダメか はびこる三つの大問題

週刊ダイヤモンド 2007年6月16日号
金融商品の罠「山崎元氏が問う!」のタイトルから

投資信託を取り巻く問題点「多分配」「手数料の高さ」「投信会社の経営」にするどく切り込み、しかもそれを投資信託協会会長に質問するという、受益者の立場に立った記事作りが徹底しています。

次は、ダイヤモンド・ザイ。

「商品選択より資産配分に時間を掛けろ」

ダイヤモンド・ザイ 2007年8月号
特集 投資信託入門! ポートフォリオって何で必要なの? の内容から

投資信託の特集というと、どの商品だと儲かりそうとか、どの商品は過去にどれだけ実績がよかった、など、商品の表面的な面や、刺激的な儲け話で読者をあおることが多いが、そうではなく資産配分が重要だ、という、資産運用の王道をまず解説するところに、編集者の両親を感じます。そして次はダイヤモンド・マネー

「良い投信かどうかは、騰落率で見分ける」

ダイヤモンド・マネー 2007年夏号
巻末特別付録「投信パーフェクトガイド」の「どんな手順で投信を選べばいい?」の見出しから

そうそう、やっぱり投資信託は騰落率で見分けなくちゃねえ。ってアンタ! 投資信託は騰落率で見分けるんですか? 本当ですか? 本当ですか?それでいいんですか?

お願いだから、ダイヤモンド・マネー編集部は、たぶん同じビルにある週刊ダイヤモンド編集部とか、ダイヤモンド・ザイ編集部に行って、投資信託のことをもっと勉強してほしいです……まあ、ダイヤモンド社にもいろんな編集部があるってことですね。

もちろん、騰落率は1つの目安ではあると思うのですが、それを最初に強調するのはどうだろ、と思うわけですよ。そういえば、こんな書籍もありました。

最初の10年間に上位にランクされたファンドの多くは、次の10年間は最下位グループに落ちている。

書籍「ウォール街のランダムウォーカー」 第8章 ファンダメンタル主義者のお手並み拝見から

そういえば、パンフレットにはこう書いてありました。

過去の実績は将来の実績を保証するものではありません

フィデリティ投信のパンフレットから

週刊ダイヤモンドの「投信の罠」は、こういったページで締めくくられています。

それでも買いたい人に、保有コストが安い、分野別・投信ランキング

週刊ダイヤモンド 2006年12月2日号
特集「投信の罠」から


[関連エントリ]
「投信の罠」週刊ダイヤモンドの特集は買いだ!
日本の投信業界はなぜダメか
投資信託への批判を雑誌で読む
マネー雑誌の都合は分かるけど

[関連カテゴリ]
1.よもやま投資信託

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