投資信託のブログファンドの海

すでに僕のポートフォリオには、国内の株式投資信託はあるし、米国や欧州といった海外の株式投資信託もある。債券はおいといて、あと残る投資先としては、新興国の株式投資信託なわけです。

というわけで、以前から新興国の株式投資信託でよさそうなのはないだろうか、と思っていました。2月のエントリ「エマージング市場へ投資する投資信託を探そう！」でも書いたのですが、僕はすでに「ステートストリート外国株式インデックス」を通してMSCIコクサイインデックスに含まれる先進22カ国＋日本への投資はしている一方で、ブラジル、ロシア、インド、中国といった新興国への投資は、全然していません。

僕のポートフォリオを充実させるには、新興国の株式に投資する投資信託を加えるとよさそうです。そこで、新興国へ投資する投資信託を探しています。

新興国に投資する投資信託を考えてみると、ざっと次のように分けられますよね。

（1）中国やインド、東欧など、特定の新興国や地域を対象とする投資信託
（2）BRICsを対象とする投資信託
（3）VISTAを対象とする投資信託
（4）新興国全体を対象とするファンド

僕の希望としては「どの国や地域がよさそうだろう」といったことをあまり考えずに、とにかくこれから成長しそうな新興国にまとめて投資したい、というもの。だから（1）の、中国やインド、東欧といった狭い範囲に絞った投資信託は選択肢からはずれます。

では（2）と（3）の、BRICsやVISTAといった、最近流行の新興国にまとめて投資する投資信託はどうでしょう？ まず、BRICsとVISTAの対象国をリストアップしてみましょう。

BRICsは次の5カ国。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ

VISTAは次の5カ国。
ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン

なかなか魅力的なラインナップではありますが、BRICsとVISTAを対象とする投資信託を両方とも買ったとしても、投資先は9カ国。それに南アフリカが重複しています。しかも、韓国、台湾、メキシコ、イスラエルといった、先進国ではないけれど、発展途上国からはすっかり抜け出してて手堅く成長中、といった国は入っていませんね。

やはり新興国全体を対象とする（4）に該当する投資信託が、僕の希望にいちばん合っていそうです。この、新興国全体を対象とする投資信託で典型的なのは「MSCIエマージングマーケットインデックスをベンチマークとする」というもの。

MSCIエマージング・マーケット･インデックスの対象国を調べてみると、次のような国が含まれていることが分かりました。
韓国、台湾、ブラジル、南アフリカ、中国、メキシコ、ロシア、インド、イスラエル、マレーシア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、ヨルダン、アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、エジプト、モロッコ、タイ、インドネシア、フィリピン、パキスタン

などなど全部で27カ国だそうです。この27カ国の中にはBRICsの5カ国も、VISTAの5カ国も含まれていますし、韓国、台湾といった国も含まれています。

やはりこのタイプの投資信託が僕の希望に合っていそうです。具体的にこのタイプの投資信託の中でどれがよさそうなのかを、これからは探して行くことにしましょう。

ところで、現在の世界には国連加盟国が全部で192カ国あるそうです。モルガンスタンレー社が定めるMSCIによれば、その中で「先進国」が日本を含めて23カ国。「新興国」が27カ国ということになります。両方あわせても50カ国。

むむむむ、世界にはまだまだ発展途上の国が本当にたくさんあるのだなあ、と鈴虫が鳴き始めた夏の夜に思います。

［関連エントリ］
・ エマージング市場へ投資する投資信託を探そう！
・ 今、インドが熱い！ のか！

［関連カテゴリ］
・ 4.海外株式の投資信託

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