2007年08月26日
新興国を対象とした投資信託、消去法で残ったのは?
新興国を対象とした投資信託を購入しようと、まずはリストアップしてみたところ、全部で13本の投資信託がありました。今回はその中から、よさそうなものを絞り込んでみます。
まずは、前回のエントリ「新興国を対象とした投資信託をリストアップしてみた」の情報を少しアップデートしました。エントリ公開時にはモーニングスターの情報を入れていなかったのですが、今回入れてみると、ほとんどの投資信託で「信託報酬及び監査報酬(税込)」は2%前後の値になりました。
ということで、新興国を対象とした投資信託のコストは高めです。それから、すべてのファンドはアクティブファンドでした。MSCIエマージング・マーケット・インデックスを対象としたインデックスファンドがあるかと期待していたのですが、なかったのは非常に残念。どの投資信託のコストも高いのは、これが一因でしょう。
信託報酬が全体に高めなおかげでテンションが下がってしまいましたが、とはいえここであきらめたくもありません。やっぱり新興国には投資したいんですよね。そこで13本の中から、まずは僕が良心的でないと思う投資信託を、消去法ではずしていくことにしましょう。
条件1:償還日が決まっているものを除外
僕は10年も20年も投資信託を保有しようと思っているので、基本的には無期限の投資信託が望ましいと思っています。そこで、次の投資信託は候補から外れました。
ダイワ/モルガン・スタンレー世界新興国F
償還日 2016-04-15
パトナムグローバルエマージング株式
償還日 2011-09-26
アライアンス新興国成長株B
償還日 2015-08-31
条件2:決算日が1年に2回以上あるので除外
長期投資では、できるだけ決算による分配金を出さずに運用することが、より有利な運用となります。毎月決算や3カ月ごとなど論外。年2回のものも候補から外します。
ノムラファンドマスターズ新興国株Bコース
決算 : 6月、12月15日
AIG新成長国株式ファンド
決算日 : 年4回 2月、5月、8月、11月17日
条件3:そもそも買えない
下記の投資信託は、Separately Managed Account(セパレートリー・マネージド・アカウント)と呼ばれる、総合的な資産運用管理サービスに申し込まないと買えないようなので除外。この投資信託だけは信託報酬が1.1%程度とほかに比べて非常に低いため、除外するのは残念。
ピクテ・エマージング株式SMA
条件4:販売窓口が限られているので除外
僕は、大和證券、野村證券、カブドットコム証券、フィデリティ証券に口座を持っていて、できればこれ以上増やしたくない。というわけで、マイナーな窓口でしか買えそうもない投資信託、1箇所の窓口でしか販売していない投資信託を除外。
住信 エマージング株式オープン
販売 : 住友信託銀行
みずほウェルズファーゴエマージング株式オープン
販売 : みずほ銀行
シュローダー グローバル・エマージング株式ファンド
販売 : 三菱UFJ証券
DWS世界新興国株式ファンド(りそな BRICsプラス)
販売 : りそな銀行, 埼玉りそな銀行, 近畿大阪銀行
ということで残ったのは、次の3つです。
JPMエマージング株式ファンド
シュローダー エマージング株式F(1年決算型)
FWF エマージング・マーケット・ファンド
次回は、この3つの中から実際に購入する投資信託を選ぶことにします。
[関連エントリ]
・ 新興国を対象とした投資信託をリストアップしてみた
・ 新興国向けの投資はBRICs? VISTA? それとも?
・ エマージング市場へ投資する投資信託を探そう!
・ 今、インドが熱い! のか!
[関連カテゴリ]
・ 4.海外株式の投資信託
・ 2.どの投資信託がおすすめ?
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≫次 : フィデリティの「FWF エマージング・マーケット・ファンド」を重点調査
≪前 : 新興国を対象とした投資信託をリストアップしてみた
のら (2007/09/12 1:32:28)
エマージングのファンドの選考ははかどっていますか?
私も、「MSCIエマージンをベンチマークとする」という縛りを外して信託報酬の良心的なファンドを探してみました。
MHAMアジアオープン
BR・アジア・オープン
野村アジアオープン
アジア経済危機前に設定されたファンドです。
確かに投資対象国はMSCIエマージングほどでないですが、信託報酬は1%前後で比較的信託報酬が良心的なようです。
特徴といえば「為替ヘッジあり」という点です。
MSCIエマージングをベンチマークとするファンドは信託報酬が高めなので、一度積立をやめようか迷っています。私も最初からベンチに勝てるとは思っおらずインデックスファンドの代替として購入しています。高めの信託報酬というハンディがあるから簡単には勝てないでしょう。
最近は、こちらを眺めたりしながら、もう少し範囲を広げて信託報酬の安価なファンドを探すべきではないか、とぐらついています。
日経マネーの松村と申します (2007/09/21 21:44:46)
ファンドの海 管理人さま
はじめまして。わたくし雑誌の日経マネー編集部の松村と申します。メールをお送りしたいと思い、サイトを探したのですが、見つからないため、こちらに書かせていただきました。恐れ入りますが、上のアドレスにご返信いただけないでしょうか?たいへん唐突で恐縮ですが、何とぞよろしくお願いします。
ファンドの海管理人 (2007/09/22 22:33:16)
日経ホームの方には先ほどメールを出しました(メールアドレスはそれに伴い、削除しました)
長崎のFP (2007/09/27 13:11:19)
はじめまして。
確かに新興国投信は
アクティブが多いですね。
今のところ新興国投信は
比較的良好なパフォーマンスを
たどっていますが、長期的に
どうなるかという感じがしてます。
またいつか書き込みさせていただければ
幸いです。
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