2007年10月 3日

新興国を投資対象にした海外ETFはどうなんだろう

新興国を対象とした投資信託の中で、僕なりのベストワンはフィデリティの「FWF エマージング・マーケット・ファンド」になったわけですが、一方で海外ETFにも、新興市場を対象にしたものがあります。これはどうなのでしょう?

これまでのエントリで調べてきたとおり、いま国内で新興国を投資対象とした投資信託はすべてアクティブ型の投資信託です。MSCIエマージングマーケット指数に連動するインデックス型投資信託をどうしても購入したい、という場合には、海外ETFであるiShares MSCI Emerging Markets Indexを買う以外にありません。

そこで、このiShares MSCI Emerging Markets Indexについても調べてみました。

iShares MSCI Emerging Markets Indexは、楽天証券とイートレード証券と野村證券で買えるようなのですが、野村證券の情報はWebサイトから見つけることができませんでした。ここでは、楽天証券とイートレード証券の情報を載せておきます。

iShares MSCI Emerging Markets Index
信託報酬: 0.75%
買付手数料(楽天証券): 1回の取引につき31.5USドル
買付手数料(イートレード証券): 1回の取引につき25USドル
(ただし、どちらも購入単位は10株から)

また、楽天証券では海外証券の保管手数料などはなく、無料とのことでしたので、購入したあとはコストはかからないようです。たぶんイートレード証券も同様ではないでしょうか。

信託報酬は0.75%。一般の投資信託では2%前後でしたから、その半分以下です。低コストぶりは光っていますね。一方で、買付手数料は1回につき日本円で3000円から3500円といったところ。30万円~35万円買うと約1%、10万円前後だと3%程度に該当します。

ちなみに、このエントリを書いている時点で、iShares MSCI Emerging Markets Indexの単価は145ドル、為替は1ドル115円程度です。購入単位は10株ですから、最低でも16万6750円ほどのお金を用意する必要があります。10株に対する手数料が3000円として、販売手数料は1.8%程度といえます。

一般の投資信託ではノーロードから1%でしたから、それと比較すると販売手数料はやや高めですが、一方で信託報酬は安いため、2年以上保有して入れいればトータルコストで一般の投資信託、例えば「FWF エマージング・マーケット・ファンド」よりも有利になる計算です。

こうしてみると、やはりETFは長期投資するほどコスト的に非常に有利。運用方針もインデックスに連動するのは僕の望みどおりですから、とても好ましい商品といえます。

ただし欠点もあります。まず、1回あたりの購入金額が大きいことでしょう。1回に約17万円。結構大きいですよね。この金額を毎月積み立てていく、というわけにはいかないでしょう。そもそも、毎月積み立てコースみたいなものもありません。分配金がでるときも、自動再投資のような便利なコースはありません。海外ETFですから購入もドルで買います。

だから、ETFはドルコスト平均法などで積み立てたい人には向いていません。いちどにまとめて投資したいという人に向いています(そのほうが販売手数料の率も低く抑えられますし)。

一方で、一般の投資信託の多くは、1万円前後で買えて、毎月自動的に積み立てることができて、分配金も自動再投資可能。要するに資産運用にほとんど手間がかかりません。

この便利さをとって投資信託にするか、少々手間がかかって、いちどに投資する金額が多いけれども、低コストのETFにするか……みなさん、どうします?

で、僕はどうしましょう? 楽天証券には口座を持っていないですし、そもそも僕はラクちんに資産運用したいから投資信託をやっているのです。運用にはあまり手間ひまをかけず、その分、生活を楽しみたい。

だから、iShares MSCI Emerging Markets Indexの魅力は捨てがたいのですが、フィデリティには口座を持っていますし、FWF エマージング・マーケット・ファンドを毎月積み立てて、分配金は再投資してもらって、というほうが手っ取り早いしラクチンです。

僕はやはりフィデリティのFWF エマージング・マーケット・ファンドを買おうと思っているところです。

[関連エントリ]
新興国向けの投資はBRICs? VISTA? それとも?
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[関連カテゴリ]
4.海外株式の投資信託

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新興国ファンドならどれを選ぶか? [新社会人の投資信託入門から]

さだ (2007/10/04 0:05:57)

毎月5万円づつボーナス等を取り崩して、Eトレの米ドルMMFを買い、ある程度溜まったら、その時点で割安なETFを買ってます。
投信自動積立より少々手間はかかりますが、コストを抑えるいい方法だと自分では思ってます。
少なくとも個別株買うより楽ですね。

ファンドの海管理人 (2007/10/04 1:17:02)

さださん、コメントありがとうございます。おっしゃる方法はETFのうまい活用法としてときどき目にするテクニックですよね。なかなかいい方法とは思うのですが、やはりETFからの分配金が出たときは自分で再投資しなければいけないので、再投資コースの投資信託にいれっぱなしにしたほうがラクチンだと、僕は今のところ思っています。

アルビレオ (2007/10/04 2:54:30)

ETFは単価が高いので分配金じゃ最低単位分にもならないことが多いですよ。
それはまあしかたないとして、Eトレも楽天も分配金は円で受け取ることしかできないのがちょっとイヤ。
追加資金と合わせて再投資したら往復の為替手数料がもったいないし、再投資せずに放置するにしてもドルのまま置いとく方が金利が高い分有利なのに。

Mc.N (2007/10/04 21:42:04)

10年程度は置きっぱなしにしたいと考えた場合、EEMの方が償還される可能性が低いのではないかと。償還で強制利確は悲しいですし。

でも数年もすれば流石に海外ETFが国内証券取引所で売買する環境が整っているんじゃないかと思うんですが、期待しすぎでしょうかね。

わざわざ口座まで作るというのもコストの内でしょう。コストを払う価値があるかどうかは個々の投資家次第じゃないでしょうかね。



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