2007年11月25日

「年金専用の投資信託」が買える投信スーパーセンター

一般に販売されている投資信託は、信託報酬がだいたい1%~2%くらいのものですが、実は一般に販売されない年金専用の投資信託は、もっと信託報酬が安いんです。1%以下がごろごろある。

年金専用っていうのは、いわゆる日本版401kと呼ばれる確定拠出型年金のためだけに作られた投資信託のこと。実は僕の会社でもこの確定拠出型年金を採用していて、そこでのラインナップにも信託報酬が超安い投資信託が含まれています。もちろんすべてノーロード。こんなすばらしい商品なのに、年金専用の投資信託は、証券会社など一般の窓口ではなぜか買えません。

証券会社などで買える一般の投資信託も、確定拠出型年金専用の投資信託も、どちらも同じ投資信託、投資対象だって運用手法だって、一般用も年金用も変わらないのに、なんだか二重価格のようになっているのが現実なのです。

ところが先日、投信スーパーセンターをつらつら見ていたら、年金専用の投資信託が販売されているじゃありませんか。おお、すばらしい。

例えば、「年金積立 インデックスF海外株式」「年金積立 インデックスF海外債券」などなど。ほかにも、ずばり「年金積立」という名称がついている投資信託13本が販売されています。当然のように信託報酬も安め。

年金積立 インデックスF海外株式
(MSCIコクサイインデックスに連動)
販売手数料:無料
信託報酬:0.8822%

年金積立 インデックスF海外債券
(シティグループ世界国債インデックスに連動)
販売手数料:無料
信託報酬:0.7035%

たしかに信託報酬は安めです。安めなんですが、年金用の投資信託の信託報酬は本当はもっともっと安いのが普通です。例えば、モーニングスターで「DC」が名前に入る投資信託を検索して、年金用の投資信託をいくつかピックアップしてみましょう(年金用の投資信託には“DC”の付くものが多い)。

DCダイワ 外国株式インデックス(大和)
信託報酬:0.26%

DIAM 外国株式インデックスF(興銀第一ライフ)
信託報酬:0.26%

インデックスF海外株式ヘッジなし(DC専用) (日興)
信託報酬:0.27%

ステート・ストリート DC外国債券INDEX (ステート)
信託報酬:0.57%

DCダイワ 日本株式インデックス(大和)
信託報酬:0.26%

一般に販売されている投資信託なら、信託報酬は1%から2%くらいを覚悟しなければいけないというのに、年金用の投資信託はかくも信託報酬が安いものなのです。だから、これらが一般に売り出されれば、ETFいらないじゃん、こっちをもっと一般に売り出すように証券会社には努力してほしいよ、と思うわけです。

ともあれ、年金用の投資信託が一般に売り出される、ということは大変すばらしいことで、それを実現している投信スーパーセンターには拍手をおくります。が、肝心の信託報酬にはまだまだ努力の余地があると僕は思います。ますますの努力と今後の発展を期待します。そのためには、僕たちもこういう良心的な投資信託を積極的に買って、応援しなきゃいけないんですよね!

僕がバンバン買うわけにもいきませんが、せめてブログでこうやって告知して、そのよさを伝えたいと思います。どうですか奥さん! いろいろ書きましたが、これなかなかお勧めですよ!

[関連エントリ]
ノーロード+信託報酬1%以下の「マネックス資産設計ファンド」
投資信託の信託報酬はこの15年で値上がりしている
良心的な投資信託が登場しない本当の理由
「投信スーパーセンター」に行ってきました

[関連カテゴリ]
2.どの投資信託がおすすめ?
7.販売手数料と信託報酬
8.証券会社はどこがいい?

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のら (2007/11/25 1:58:43)

DC用と一般用だと宣伝などにかかるコストの差を考慮してなのですかねぇ。

華があって売りやすいファンドと競合してしまうような地味~~なファンドは扱いづらいかもしれませんね、店頭にしてもネットにしても。

水瀬 ケンイチ (2007/11/25 11:29:49)

・年金積立 インデックスF海外株式
・年金積立 インデックスF海外債券

上記2本は今はマネックス証券でも取り扱っていますよ。
低コストなファンドが買いやすくなることは大歓迎ですよね(^^)

新幹線 (2007/11/26 19:32:15)

DC用投信は、資金の増減が大きくなく安定的な上、解約への備え(流動性確保)などのコストがかかりませんから、信託報酬が低くなるのはある意味「当然」のような気が致しますが・・・

アメリカ・バンガード社のように「投資家が株式となることで、その利益を含めて全て投資家のためになる」ようなシステムを構築するには、もっと巨大な市場が必要な気がします。

日本の投信の信託報酬がアメリカより高いのは、単に販売会社主導の体制にのみ基づくのではなく、「規模の合理性」が余り働いていないのも大きいのではないか、と感じることが近頃は多々あります。「セゾン」や「SBI」の信託報酬を見るにつけ、なおその気持ちが強くなりました。

大西富士男 (2007/11/30 12:55:25)

当ブログ管理者様

コメントバックではなく申し訳ありません。どこに連絡して良いかわからずとりあえず、お願いがあって、ここに送りました(間違っていたらごめんなさい)

私は東洋経済新報社の編集記者の大西と申します。ときどきこのブログを拝見しています。
 実は当社で「投資信託」の臨時増刊号を1月末の発売する予定です。
一般個人の長期資産形成にとって、投信は役に立つ金融商品であり、投信を正しく活用する基本的手順・方法(リスク許容度、リスクリターンなど条件的に千差万別の各個人にあったアセットアロケーション、ポートフォリオをまず正しく組んだ上でコスト、長期期待リターン等を考慮した最適投信商品を自分で選んで行きましょう
という考えと手段、情報など)を紙面上で提供していくのを、雑誌の基本コンセプト
にしています。
 この雑誌を読むだけでは現実的には個人投資家にとっての投信運用は完結せず(いわばこの雑誌自体は投信選びの入門ガイドの位置づけに過ぎません)、この雑誌を手に取り 投信を買って実践で学び、それと並行しつつまた自分で学習(というと大げさですが、自分の投信力をブラッシュアップし続けるということです)し続けるという作業が必要になってくるかと思います。
 そこで雑誌では最後のパートに「投信力をパワーアップしよう」という一章を設け、この意味で役に立つ本、HP、ブログなどをできるだけ紹介しようと考えています。
 このブログは投信中級編に向かおうとする個人投資家にとって実に有用なツール・情報源になると思います。
 そこでお願いなのですが、このブログの情報(アドレスと内容説明)と画面の雑誌への掲載をご許可頂けないでしょうか。
 もしご不明の点などございましたら、私に遠慮なくお問い合わせください。

ファンドの海管理人 (2007/12/04 1:00:33)

大西様、コメントありがとうございます。返事が遅れてすいません。東部ログの雑誌への掲載のご連絡、ありがとうございます。アドレス、画面ダンプや紹介コメントなど、自由にご掲載ください。臨時増刊号の主旨、とてもよさそうですね、楽しみにしております。



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