2008年06月22日
続、僕がETF(上場投資信託)に熱くなれない理由~欠点が乗り越えられない
インデックス連動で分かりやすくて、海外の商品が買いやすくなって、信託報酬がとても安いと評判のETF。しかし僕はいまひとつETFに熱くなりきれていません。僕にとって都合のいいことばかりではないからなんですね。
前回、「僕がETF(上場投資信託)に熱くなれない理由~ETFの利点と欠点」で僕なりにETFの利点と欠点をまとめてみました。
ETFの利点
(1)インデックス連動なので分かりやすい
(2)海外の多様なETFが国内でも買えるようになってきた
(3)信託報酬が非常に安い
(4)株と同じように売買できるため、売買コストが低い
ETFの欠点
(1)小額投資しにくい
(2)積み立てしにくい
(3)いまのところ国内で売買できる種類が少ない
前回は利点について書いたので、今回は欠点について。特に僕が「ETFに投資してみよう!」という熱い思いがわいてこないのは、「小額投資しにくい」「積み立てがしにくい」といった、欠点であげたところが気になるためです。
小額投資しにくい、とは、投資に多目のお金が必要なのと、金額が分かりにくい、という点があげられます。
一般の投資信託ならほとんどが1万円から買えます。だから、ちょっと興味があるから投資してみよう(あんまりほめられた投資姿勢ではありませんが)というときにも気軽に投資できますし、なにより小額からコツコツと投資できるという手軽さがあります。
ところがETFは種類にもよりますが、購入できる最低口数が10口や100口になっていることがほとんどなので、一度に購入できる最低金額がどうしても数万円から十数万円になります。例えば、米国S&P500に連動するSPDRだとだいたい1万5000円から2万円、TOPIXに連動する国内ETF だと13万円から15万円などなんですね。
しかもETFの価格は時々刻々と変動しているので、買う時点にならないと、正確にいくら必要なのか分からないんです。
これは株式と同じように買えるETFだから当然ではあるのですが、僕にとってはなんとなく購入への金額的なハードルと、心理的なハードルが高いのです。
積み立てがしにくい、ということも欠点の1つとしてあげました。なぜ積み立てがしにくいかというと理由は2つあって、1つは証券会社の多くがETFに対する自動積み立てサービスを提供していないためです。そしてもう1つは、ETFは株式のように売買するため、5万円や10万円といったキリのいい金額で購入できません。5口、10口といった口数を指定して購入することになっているため、定額で買い続けるドル・コスト平均法ができないのです(と、言い切っていいのかやや自信がありませんが)。
前回のエントリのコメントでも指摘されていましたが、投資信託で自動積み立てをして、ある程度まとまったらETFに乗り換える、という方法をとれば、積み立てはできます。しかしこの方法は、ETFを買うという手間は減りませんし、投資信託から一度換金したときに、利益があれば課税されます、たいした額ではないでしょうが。
僕はいまだに、新しい投資をはじめようとしてもなかなか踏ん切りがつかずに、もたもたしてしまうことばかり。だから、いちど決めたら自動的に毎月定額で積み立ててくれるサービスが、長期投資にはとてもありがたいのです。ある程度まとまったお金を用意して自力でETFに投資し続ける、というのは、ぐうたらな僕にとっては「できるかなあ?」と思ってしまいます。
というわけで、ETFの欠点を僕は自力で乗り越えられる自信がなくて、それよりも小額で始められて、ほうっておいても投資し続けられる手軽な(一般の)投資信託のほうに魅力を感じる、ということなのでしょう。もちろん、いつかはETFを使いこなしてみたいという気持ちも、ありますけれどね。
次回は、ここで取り上げたETFの個別銘柄について、安いといわれる信託報酬について少し調べてみます。
[関連エントリ]
・ 僕がETF(上場投資信託)に熱くなれない理由~ETFの利点と欠点
・ 新興国を投資対象にした海外ETFはどうなんだろう
[関連カテゴリ]
・ 2.どの投資信託がおすすめ?
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小額投資がしにくい
というより自分としては、海外のETFを特別口座でまとめて税金を精算できないという点ですね~。
それさえあれば、iシェアーとかバンガードとか海外ETFはいいと思うのですが、国内のETFは、アマリ良いの無いっぽい気がします。
MSCIKOKUSAIやMSCIワールドインデックス系のETFがほしいですよねぇ。。。
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