2008年06月23日
続々、僕がETF(上場投資信託)に熱くなれない理由~海外ETF vs 投資信託
ETFの利点と欠点を、一般の投資信託と僕なりに比較して語っているこのシリーズ。今回は、ETF最大の利点といってもいい信託報酬の安さを、投資信託と比較してみます。
今回は「海外ETF編」として、国内の証券会社で買えるようになった海外の主なETFを挙げてみましょう。
TOK
「TOK」は、MSCIコクサイ指数に連動するETFです。信託報酬は0.25%。同様の投資信託としては、DCダイワ外国株式インデックスの信託報酬が0.2625%でほぼ同一。中央三井外国株式インデックスファンドの信託報酬が0.84%で、やや差が大きい、といえます。
SPDR
米S&P500に連動するETFの「SPDR」。これには、対応する投資信託は見つかりませんでした。信託報酬は0.0945%。
EEM
「EEM」は、MSCIエマージングマーケット指数に連動するETFです。信託報酬は0.74%。同様の投資信託としては、 DCインデックス海外新興国株式があり、これの信託報酬は0.8925%ですから、それほど差はない、としていいのではないでしょうか。
代表的なものだけですが、海外のETFと日本の一般的な投資信託での信託報酬を比較してみました。僕の感想は、両者には差があるけれども、実はそれほど大きくないのだな、というものです。一方で、SPDRのように国内には似たような商品がないものが海外ETFで買える、という点は信託報酬の安さとは別の海外ETFの魅力ですね。
ただし、上で挙げた「DCダイワ外国株式インデックス」は、実は確定拠出年金専用の投資信託なので、一般向けには販売されていません。一方で、「DCインデックス海外新興国株式」も同じく名前に“DC”が付いており、確定拠出年金専用の投資信託であることをうかがわせているのですが、こちらは一般向けにも販売されています(僕はフィデリティで購入を開始しました)。
ということは、確定拠出年金用の投資信託を一般向けに売ってくれれば、投資信託はETFの安さと投資信託本来の便利さを併せ持つ、もっともっと魅力的な商品になるのではないでしょうか。がんばれ投資信託、と、やはり僕はETFより投資信託に肩入れしてしまいます。
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ゆうきさんのブログで知ったのですが、大和投信がTOPIXの業種別インデックスを小口化したETFを扱うそうです。
http://fund.jugem.jp/?eid=714
海外株式インデックスに連動する小口化ETFも出るといいですね。
あっしは、投資信託と比べたETFの魅力は、指値(時価)取引ができる、信用取引ができる、他の取引との損益合算がラクな点と思ってます。約定するまで値段が判らないのは怖くないですか?
えんどうさん情報ありがとうございます。そうですね、小口化すると買いやすくなりますね。
ひらのさん、株式の売買になれている方にとってはそうかもしれないですね。僕は積み立てて購入することがほとんどなので、支払い金額は事前に決めた一定の金額です、が単価は不明ですね。おっしゃるとおり、投資信託って、お金を払ったあとでないと本当の金額が分からない、というところはありますね。僕はなんだか、こまかな購入金額はあまり気にしていないところがあります。
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