2008年06月 4日
なぜ僕はMSCIエマージングインデックスに対応した投資信託がいいのか
いままで新興市場を対象にした投資信託ではアクティブ型の投資信託しかなかったのですが、いつのまにやら、すでにインデックス型の投資信託が登場しているようです。
それが「DCインデックス海外新興国株式」です。運用会社は、日興アセットマネジメント。
なぜ僕が新興国向けのインデックス型を重視しているかというと、理由は2つあります。1つは広く新興国をカバーできること、そしてもう1つはコスト。
中国やインド、ロシアといった、いま発展著しい国々はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やVISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)などと呼ばれて投資家の注目を集めていますよね。これらを投資対象とした投資信託も、数多く登場しています。
しかし、韓国や台湾、メキシコ、イスラエルといった、もう少しで先進国というところまできている新興国にも投資したいと思うと、BRICsや VISTAだけを対象にした投資信託だけでは不足です。こうした新興国全体をカバーした投資をしたいのなら、やはり新興国全体のインデックスとしてよく知られる 「MSCIエマージング・インデックス」に連動するのがもっともよい方法。
しかも僕はすでに、先進国のインデックスとして知られる「MSCIコクサイ・インデックス」に連動した投資信託は保有しているので、これと 「MSCIエマージング・インデックス」に連動した投資信託を持てば、もうグローバル投資の完成なわけです。
コストの面でも大きく違います。例えば以前、「新興国を対象とした投資信託、僕が決めたベストワンはこれだ!」というエントリで選んだ投資信託は、フィデリティの「FWF エマージング・マーケット・ファンド」でした。できるだけ信託報酬の安いものを選んだつもりではありますが、それでも信託報酬は1.98%。アクティブ型の運用ですから、仕方のないところです。
一方、この「DCインデックス海外新興国株式」では、信託報酬は0.8925%です。1%以上安い。10年保有したら、差は10%以上になります。
そういうわけで、僕はこの「DCインデックス海外新興国株式」の積み立てを開始すべく、フィデリティから書類を取り寄せているところなのでした。そうそう、この投資信託は現在のところ、ジョインベスト証券、マネックス証券、 フィデリティ証券で購入可能です。
ところで、僕は以前、フィデリティの「FWF エマージング・マーケット・ファンド」を自分でベストワンに決めたわけで、それに投資していたはずですよね。あれはどうしたのか?実は……その……忙しくて投資してなかったんです。そのおかげでいま、晴れてこのインデックス型の投資信託に投資を始められるわけで、まあ結果オーライ、というところでした。
[関連エントリ]
・ 新興市場を対象にした投資信託の充実が激しい
・ 新興国向けの投資はBRICs? VISTA? それとも?
・ 新興国を対象とした投資信託、僕が決めたベストワンはこれだ!
[関連カテゴリ]
・ 4.海外株式の投資信託
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はじめまして。フィデリティで口座を持っている人間だけにできることかもしれませんが。毎月の積み立てはノーロードのFWFエマージングマーケットファンドで積み立て、夏と冬の(必ずあるとは限りませんが)キャッシュバックキャンペーンの時にDCインデックスに乗り換えるとほぼノーロードで積み立てられるかな、なんて考えてしまいますがDCのみを積み立てるのとどっちが節約になるんですかね。素人質問ですいません。
初心者です、さん、こんにちは。FWFエマージングマーケットファンドは、信託報酬として毎年約2%もとられるんですよね。一方で、DCインデックスは信託報酬として毎年1%しかとられないので、たとえFWFが購入時にノーロードだったとしても、DCインデックスのほうが長期では安いはずなんです。そこを重視して僕はDCインデックスを選んでいる、という感じです。もちろん、FWFエマージングがアクティブ運用をがんばってよい結果を出せば別ですが、アクティブ運用だと失敗する可能性だってありますからね。
エマージングは楽天証券でETFのEEMを買いました。信託報酬は0.74%。
最低単位でも1500ドル近くかかるし、手数料も31ドルと高いので積み立てにはまるで向いてないですが。
最近は投信の積み立てを減らして、税金が安くなる確定拠出年金をメインにしています。
どうしても素人は目先の手数料などを気にしてしまうので駄目ですね。仮にFWFから乗り換えを考えてもその時プラス運用の投信を解約したらそこで譲渡益税が発生してしまうからやっぱり最初からローコストファンドを選ぶのが賢明ですね。素人質問に答えていただきありがとうございました。
私はオフショアの証券会社、銀行を利用し、海外ETFを中心に投資をしています。
日本の現状を考えると、とても日本の金融機関を利用する気になりません。米国のFirstrade社を利用したりマン社のヘッジファンドを使う方が、日本で販売してある投信を買うより効率的だと思いますが、いかがですか?
RHBさん、こんにちは。
効率のよさでいけば、一般の投資信託よりもよい商品はたくさんあると僕も思います。
ただ、手間のかからない資産運用の手段として、手間がかからない分のコストくらいは負担してもいいと思っています。
そうすると、国内の証券会社で普通の投資信託をコツコツ買う、というのがいまのところの僕の選択ではないかと思っています。
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