2008年06月29日
ボーナス時期、円グラフっぽいキャンペーンの誘惑
ボーナスの時期になると、金融機関は投資信託や外貨預金や定期預金を買ってもらおうといろんなキャンペーンを張りますよね。でも、ふらふらとキャンペーンに誘われないで、よく考えたいものです。
例えば、この時期によく見るのが円グラフっぽいキャンペーン。投資信託と定期預金を一緒に申し込めば、定期預金の金利が(3カ月だけ)アップします! といったもの。
写真はたまたま手にした、みずほ銀行のキャンペーンのパンフレットですが、みずほ銀行だけでなく、いろんな金融機関でこうしたキャンペーンは行われていて、たしかに手数料などが普段より安くなっていたり、金利が高くなっていたりで、僕たちの気を引こうと金融機関もがんばっています。
でも、わずか3カ月だけ金利がよい定期預金とか、一時的に申込手数料が下がった投資信託にひかれて、ボーナスのお金をこうした金融商品につぎ込むべきでしょうか? それに、「金利の高い3カ月だけ預金して、終わったら引きだそう」としても、短期のトータルではほぼ間違いなく手数料の方が高くなるようにできています。金融機関も考えてますからね。
ちなみに、そうした裏事情を理解するには、「金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)」という本がとても参考になります。
いずれにせよ、投資信託も定期預金も外貨投資も、長期投資を基本に考えるのなら、「キャンペーンで安いから買ってみるか」ではなくて、長期でどんな商品が有利で自分に合っているのか、を、ちょっと立ち止まって考えて買いたいですよね。
でももしも考えた結果、買おうと思っていた商品がたまたまキャンペーンで安くなっているのなら、当然ながら思い切って買ってしまいましょう!
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ちゃぼ (2008/06/30 12:38:54)
CITI商法が国内金融機関にも広がってきたわけですね。
やはり投資家・預金者はきっちり知識で武装しておかないと危ないですね。
新幹線 (2008/07/01 0:15:16)
この商法、得するのはその銀行で欲しかった投資信託があった場合だけですね。「販売手数料の一部を数ヵ月後に定期の金利で還元する」というのがキャンペーンの本質でしょうから。
まあ、銀行の投信を選ぶような事情は、昨今の投信研究をした人ならばまず生じないと思いますが。
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