2008年10月 3日

「長期投資だってリスクが減るわけじゃないんだ」という論文を探し当てるまで

先日のエントリ「シーゲル氏とボディ氏、2人はライバル」で、長期投資でも相変わらずリスクが高いことを論じたボディ博士の論文のタイトルをさらりと書きました。今回は、この論文にたどり着くまでのお話し。

そもそも、一般には長期投資によって値動きの激しい株式の運用であってもリターンが安定してくる、すなわち長期投資によってリスクは減らせるのだ、というよく知られた考えがありました。しかし調べていくと、これに反論した論文がある、ということを知ったわけです。で、その論文を探し始めました。

そして、その論文の執筆者が、「長期保有はリスクを減らしたりなんかしない、という論文を書いのは誰だ?」というエントリで書いたように、ツヴィ・ボディ(Zvi Bodie)博士だ、というところまでたどり着きました。彼のホームページも発見できました。



では彼は、ツヴィ・ボディ博士は、その反論をなんというタイトルの論文で発表したのでしょうか?

思いつく手がかりはありませんでした。そこで検索しまくりです。まず、“ツヴィ・ボディ”という名前で検索をしてみます。検索結果をえんえんとチェックしていったのですが、出てくるのは彼が執筆した本ばかり。それらしい論文は見つかりません。

次に“zvi bodie”で英語の検索結果を同じようにチェックすることにしました。しかし同じように、本のタイトルらしきものが並ぶばかりで、どれがその論文なのか、検討もつきません。

そこでもういちど、論文の手がかりがないか考えてみます。ボディ博士にたどりつくきっかけになったのは、日本総研の論文「再考:年金資産の運用規制緩和-投資リスクの時間分散効果論争からの視点」(1996年10月)でした。

近年、ボストン大学のボディ教授が、オプション評価理論を用いて、「時間分散効果誤謬説」の正当性を改めて確認することに成功し、これが契機となって研究者・実務家間で再び「時間分散効果論争」が巻き起こされている。

この日本総研の論文が1996年。そこに“近年、ボストン大学のボディ教授が”と書いてあるとすれば、ボディ教授の論文は1995年か1994年あたりに書かれた可能性が高いはずです。

そこで、“zvi bodie 1995”で検索することにしました。すると、それっぽい論文が出てきたではありませんか!

Zvibodie1995_2

この、“On the Risk of Stocks in the Long Run”がきっとそれに違いありません。ようやく論文のタイトルにたどり着きました。

ここまでですでに数時間経過。

念のためこのタイトルで日本語検索してみたのですが、翻訳したようなものはでてきませんでした。そのあと、英語で検索をしてみて、めでたく論文の内容をダウンロードできるページを発見したのです!

あとは中身を読んで理解することが待っているわけですが、それはまたボチボチやっていきますので、何か分かったらまた報告します。

[関連エントリ]
ーゲル氏とボディ氏、2人はライバル
長期保有はリスクを減らしたりなんかしない、という論文を書いのは誰だ?
長期保有に投げかけられた疑問
時間分散って一体どういうこと?

[関連カテゴリ]
C.アセットアロケーション

[広告]

[ブックマーク]  Yahoo!ブックマークに登録

≫次 : 今日は10月4日、投資の日
≪前 : 「ファンドの海」をいろいろご紹介いただき感謝です!

pepsired (2008/10/07 11:08:48)

zvi bodie paper でググるとトップに出てきますよ。

ファンドの海管理人(イーノ) (2008/10/07 20:18:47)

pepsiredさん、こんにちは。さっそくググってみました。出てきたのは、On the Time Dimension of Investingという論文です。ちょっと違うような?



[トラックバックURL]
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36569/42673118


[コメントを書く]

名前:
Mail:  (必須です。ダミーでも可)
URL:  (必須ではありません)