2008年10月21日

ひふみ投信の“無印的”低コスト戦略に期待してます

僕は以前、小さな会社の経営陣の一員だったことがありました。今はもう辞めてしまったのですが、その経験の中で最も強く僕の胸に刻まれたことは「高コスト体質の会社は生き残れない」でした。

雑誌「日経ビジネス」のオンラインサイト「NBonline」に、10月1日から独立系投信会社レオス・キャピタルワークス社が運用を開始した投資信託「ひふみ投信」の記事が掲載されていました。

このレオス社には、「無印良品」の実質上の創業者である木内政雄氏が取締役に就任しているそうです。記事は、その木内氏へのインタビューです。

木内氏は金融業界には全くの無縁だったそうですが、

証券会社が勧める投信を買って、気づけば“塩漬け”になっている。にもかかわらず、証券会社は手数料で3~3.5%も持っていく。こんな不満があるわけですよ。

と、率直に投資信託に対して顧客がどのような不満があるのか、きちんと把握しているようです。しかし僕がさすがだと思ったのは、次の部分。

既存の証券会社の仕組みでは、まず3%ありきになってしまうのでしょう。企業としての土台がローコストになっていないと、安くすることは絶対にできません。これは流通マネジメントも同じです。

つねにコスト削減を強いられる流通業の経験が長い木内氏が、既存の証券会社に対して“高コスト体質なんだろう”と喝破してくれて、僕は大いに溜飲を下げています。証券業界は高コスト体質に慣れてしまっているために、コストを下げて顧客に還元する、という発想が薄いのではないか僕はつねづね思っています。顧客サービスを手厚くする分、コストもたっぷりいただく、というビジネスモデルがほとんどなのでしょう。

そうした証券業界に対して、ひふみ投信が低コスト戦略で参入することに僕は期待していますし、そこに木内氏のような他業種のノウハウが生かされることも期待します。クリステンセンの言う「破壊的テクノロジー」が市場を席巻するといいなあ。

ひふみ投信が信託報酬を安く提供することについては、ホンネの資産運用セミナーのブログ記事が分かりやすいので紹介しておきます。

ホンネの資産運用セミナー | ひふみ投信の信託報酬一部還元方式は革命的だ!


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