2008年10月 8日

僕は株価が下がって冷静な判断ができなくなった、ことがある

株価が大きく下がった経験は、僕ははじめてではありません。2000年のITバブル崩壊、2001年の9.11事件とそれに続く下落など、これまで何度か経験をしました。そしてその経験は役に立っています。

2000年のITバブル崩壊の頃、まだ僕は投資信託をはじめて数年でした。自分の投資信託がどれもみるみる元本割れになっていき、気持ちが沈んでいきます。

この頃はまだ投資信託を買い付けるために、毎回自分で証券会社へ電話をしていました。

株価下落に直面した僕は、基準価格をチェックして安くなったと思ったら買う、という投資信託の買い付けが、まったくできなくなってしまいました。価格がどんどん下がっていって落ち着きどころが分からないので、いつ買ったらいいのか分からなくなってしまったのです。

「安くなったタイミングで買い増していけばいい」と思っていたのに、いまが安値なのか、それとももっと下がるのか分からないのです。そして、だんだん基準価格を見るのも嫌になって、それから1年以上ほったらかしにしてしましました。

気が付くと、基準価格は戻り始めていました。冷静になって考えてみると、「安いかどうかなんてそのときは分からない、値段が戻ってからはじめて、あのときは安かったのだ、と分かるのだな」と思えるようになりました。

僕はそのあと、自分で判断して買うのはやめました。どうせ買い時など分からないのですから、考えても時間の無駄です。

そして、毎月自動的に引き落として買い付ける方法に切り替えることにしました。毎月自動的に積み立てていく方法は、怖くて買えないという恐怖心を乗り越えるための道具として使えます。

僕は投資信託は生活を楽しむための道具だと考えています。それが心配の種になって生活が楽しめないのでは、僕にとって意味がありません。

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