2008年11月24日

自分にとっての余裕資金がいくらなのか、いまこそ分かる

投資は余裕資金で、というのが鉄則です。でも、普段なら「これくらいは余裕資金だろう」と思っていたお金でも、いざ投資して失ってみると「あわわわ」という気持ちになってしまいませんか?

いったい余裕資金というのはどう考えればいいのでしょうね。

幸いにして、かどうか分かりませんが、僕はいま投資しているお金が元本割れしている状態でも日常生活には支障がありません。生活費はちゃんと払えているし、無理して節約しなければならない状態でもない。ありがたいことです。

ただ、じゃあ残りのお金が全部余裕資金かというと、そうでもないですよね。何かあったときのために、数ヶ月とか数年分の生活費はためておかないと不安になると考える人も多いし。僕もそうです。

だから、数字で「ここから先は余裕資金」と明確に線を引くことはなかなか難しい。

しかし気持ちが「余裕資金」かどうか教えてくれる場合があるのではないでしょうか。例えば現在。

もし現在、「あわわ、投資したお金が減っちゃったよ、どうしよう」と思っているなら、それは余裕資金ではないのではないでしょうか。逆に「投資したお金が減ってるけど、まあ元に戻るまで待つか」と思えているなら、間違いなくそれは余裕資金。

いまのところ僕は後者です。まあ、元本割れには慣れてますからね、慣れたくないけど。

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羊雲 (2008/11/24 21:06:25)

はじめまして。どこに書いてよいかわからず、こちらの記事にコメントさせていただきますが、もし不適切でしたらご遠慮なく削除してください。
私は50代前半の早期退職者ですが、資産運用の基本を勉強中にこちらのサイトに漂着し、豊富で貴重なエントリーをありがたく拝読させていただいております。アセットアロケーションに基づく長期分散投資について様々な書物やブログを参照しながら自分なりの資産運用計画を模索しておりますが、最近になって途惑う問題に突き当たりました。
それはアセットアロケーション分析で示される期待単純利回りとそれを長期で運用した場合の期待複利運用利回りが大きく違っているのではないかと言う疑問なのです。
自分の資産の配分を考える際、運用資産が何年後にどれくらいの金額になることを期待できるか、そういう観点で運用計画を立案するのが普通ではないかと思うのです。その際に無意識のうちにアセットアロケーション分析が示す期待利回りを複利の運用利回りと錯覚して判断するという間違いはないでしょうか?
たとえば1年後の期待利回り7.2%、標準偏差15%というアセットアロケーションがあれば、「この配分で長期運用すれば10年で倍、20年で4倍、30年運用すれば8倍になるんだな!」と錯覚してしまうという問題なのです。標準偏差がゼロの債券のみで運用できるのなら…信用リスクはないと仮定…利潤の再投資が可能と言う条件のもとで、複利運用利回り7.2%が期待できます。しかし標準偏差がゼロ以上であるなら、マイナス運用の年が何度も発生するはずですから長期の複利運用利回りは大きく低下するはずです。
ためしに、エクセルで簡単な表を作り、資産を30年間運用するシミュレーションをつくってみました。
アセットアロケーションの1年後の期待リターンをr、標準偏差をσとした場合で
毎年の運用成績が
r±3σの利率で各1年、
r±2σの利率で各2年
r±1.5σの利率で各2年、
r±σの利率で各4年
r±0.5σの利率で各4年、
rちょうどの利率で4年
…というふうになったとして、30年後の資産がどうなるか試算してみました。
(正規分布の考え方から大きく外れていない、ありそうな分布だと思うんですが)
計算結果は相当に無惨なものになります。
上記の1年後の期待利回り7.2%、標準偏差15%というアセットアロケーションですと
30年後の資産は4.66倍にしかなりません。この場合の複利利回りは5.27%です。
つまり、無意識に7.2%の複利運用をイメージしてアセットアロケーションを決定し資産運用を開始した場合、そもそも5.27%程度の期待運用利回りしかなかったとしたら取り返しのつかない禍根を残すことにならないか…と思ったのです。
ファンドの海というサイトの道具箱で提供されているツールで、4資産に等分に配分したアセットアロケーションを計算しますと、期待リターン4.06%、標準偏差は9.61%と表示されます。
これを前述のシミュレーションにあてはめると、30年後の資産は2.64倍、複利利回りは3.28%となります。実際には1%近く低い利回りしか期待できないということになるのではないでしょうか。
何か、私の理解がおかしいのでしょうか。こういう疑問に関する指摘を書物でもネットでも発見することが出来ませんので、間抜けな思い違いをしているだけかも知れません。(笑)
回答もしくは思い違いへの指摘など、ご示唆頂ければ幸いに存じます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

水瀬 ケンイチ (2008/11/24 22:09:37)

本当は、暴落前に「あわわわわ」にならない大体の投資額がわかっていないといけないんですけどね(^^;
いわゆる「リスク許容度」ですが、暴落後にそれが分かったかたも多くいらっしゃるみたいですね。

ファンドの海管理人(イーノ) (2008/11/24 23:40:46)

羊雲さん、こんばんは。
複利の考察、ありがとうございます。たしかに僕もこれまで、1年の期待リターンをそのまま複利に応用できるのではないかと考えていましたが、ご指摘のように毎年の変動を考慮に入れるとなにか違う結果なのかと、僕もコメントを読んで思うようになりました。

ご指摘のような内容は、僕の勉強してきた範囲でも初めて見る内容です。いろいろシミュレーションしてみる価値はありそうですね。あまりお役に立つような回答ではないですが、僕も時間のあるときに考えてみようと思います。ありがとうございます。

水瀬さん、こんばんは。リスク許容度って、やっぱりそのときの心境によって変わりうるもののような気がします。とすると、景気がいいときとそうでないときも変わってくるわけで。事前にリスク許容度を考えるときは、保守的に考えた方がいいのでしょうね。僕は思いっきり保守的です :-)。

ファンドの海管理人(イーノ) (2008/11/24 23:44:42)

羊雲さん、思い出しました。たしか以前に、「期待値に対する複利計算は難しいので説明はうんぬん」という文章をどこかで読んで「ああ、これについても勉強しないといけないなあ」と思った記憶があります。これは金融の計算というより数学の計算なんですよね。専門家には基本的な知識なのかもしれません。いずれにせよ、僕も調べる課題として記憶しておきます! もし参考資料など見つけられましたら、ぜひ教えてください。

ytsuchiyama (2008/11/25 12:52:34)

羊雲様、管理人様
疑問に思われる差異は、例えば
20%の下落と20%の上昇は、一緒なのか? 株をはじめる前に読むブログ
http://kabuohazimeru.blog22.fc2.com/blog-entry-440.html
などに書かれており、それを補正したシミュレーションツールも提供されています。
http://kabuohazimeru.blog22.fc2.com/blog-entry-439.html

要するに、1+R+σ で運用された年と 1+R-σで運用された年があった場合、その結果は (1+R)^2 にならず、σ^2だけ目減りしてしまうことによります。上記ツールではそれを補正した結果も見ることができます。

なお当問題とは関係ありませんが、正規分布を仮定した場合の30年間の想定年数は
r±3σの利率ではゼロ
r±2σの利率で各1年
r±1.5σの利率で各2年、
r±σの利率で各4年
r±0.5σの利率で各5年、
rちょうどの利率で6年
ぐらいが近いと思います。

羊雲 (2008/11/25 20:37:26)

管理人様
早速のご回答ありがとうございました。
実は何度か投稿したのですが、どうしてもうまく出来ず、内容が表示されないものですから、もう駄目だと思い、他のサイトに同文の質問を書き込んでしまいました。
書き込みがすぐに表示されない仕組みだったんですね。それに気付かなかった…。
そういうわけで、いわゆるマルチポストになってしまいました。マナー違反となり深く反省しております。失礼の段お許し下さい。

ytsuchiyamaさん
アドバイスありがとうございます。早速ご紹介のサイトで勉強してみたいと思います。
それから運用シミュレーションにおけるばらつきは、意図的に少し大きな変動を想定しておりましたが、ご指摘の通りと思います。

ファンドの海管理人(イーノ) (2008/11/29 1:23:46)

というわけで、シミュレーションしてみました。結果はこちらをお読みください。
http://www.fund-no-umi.com/blog/2008/11/post-b76e.html



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