2008年11月11日

アクティブ型投資信託を買うべきでない根拠がまた増えた

モーニングスターが先月発表した調査結果によって、また1つ、アクティブ型投資信託を買う意味がなくなっていまうような状況証拠が増えました。

モーニングスターのコラム「アナリストの視点(ファンド)」の10月27日分は、「コストとパフォーマンス」というタイトル。投資信託の信託報酬とパフォーマンスには関連があるのかについての調査結果でした。

結論はこうです。

コストの多寡とパフォーマンスの相関性は見受けられませんでしたが、コストが高くかつ、市場平均を下回るアクティブファンドが多くあることは明確となりました。

そう、「コストが高いと、市場平均を下回る投資信託が多くなる」ということだそうです。そのグラフを見てみましょう。モーニングスターのコラムに掲載されていたグラフを引用し、分かりやすく注釈を入れてみました。

M_column01

上記は国内大型株式の投資信託を、横軸に信託報酬の大きさ、縦軸にリターンをおいてプロットしたグラフです。対象期間は1年。

このグラフの中の赤線で囲った、信託報酬の安いインデックス型投資信託の一群を基準にみてみると、それよりも低いリターンの投資信託が数多くあることが分かります。

さらに期間5年でみても同様に、インデックス型投資信託の一群を基準にして、それよりも低いリターンの投資信託のほうが過半数以上あります。特に、信託報酬が1.25%の線より右、つまり1.25%以上の高額な信託報酬を取る投資信託ではその傾向が顕著なのが見て取れます。

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もちろん一部のアクティブ型投資信託は、とてもよいリターンを残していますが、こういうアタリの投資信託を買う確率に賭けてアクティブ型投資信託を買うのは、期待値として考えると平均より低い結果になるのではないでしょうか。

ただしここでは、信託報酬の高い投資信託≒アクティブ型投資信託としています。信託報酬の高いインデックス型投資信託もグラフ中に存在すると思いますが、安いものがあるのに、わざわざ信託報酬の高いインデックス型投資信託を選ぶ意味はほとんどないため、ここではその存在は無視して、信託報酬の高い投資信託≒アクティブ型投資信託としています。ですから、こう考えても同じです「信託報酬の高い投資信託を買うべきでない理由が増えた」と。

こうしたデータが、投資信託の情報最大手であるモーニングスターから出てきたことは意義深いことです。そして、こうした現実の統計とその分析によって、インデックス型投資信託を買うのがいまのところ合理的らしい、という考え方がもっと広まるといいのにな、と思います。

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