2008年12月 7日

投資信託を長期保有したら複利になるのか、の参考文献

もう1週間以上もずっと、投資信託を長期保有したら複利になるのか、リスクはどうなるのか、をえんえんとこのブログで調べ続けていて、さすがにみなさんそろそろ飽きてきました? どうですか?

ええ、お察しの通りこのテーマはまだまだ続きますよ。だって知りたいんだもん。もうね、そうですね、「ついてこれるやつだけついてこい!」ですよ。いや、うそです、すいません。ついてきてください、っていうか「ついてきてますかー?」って後ろ振り返ると、もうほとんど誰もいない感じ?

まあ僕もいかに凝り性とはいえ、そんなに難しいことばかり考え続けてさすがに少しくたびれ気味です。なので、ときどき息抜きしながら続けていくつもりです。凝り性なだけでなくてしつこい、ですね。女性に嫌われるタイプだ。

ま、女性にモテないのはいまに始まった訳じゃないし。気を取り直して、今回は、このテーマを調べるために買った本を少し紹介しますね。

Books0812

結局、買ってしまいましたよ、ツヴィ・ボディ先生ほか著「証券投資(上)」。5040円なり。「天才数学者、株にハマる」、1890円なり。「ファイナンス理論の新展開」、2940円なり。それに、以前買った「ゼロから学ぶ 統計解析」、2625円なり。

「証券投資(上)」は、参考になる情報がたくさん載っています。今回の、投資信託の価格の分布は正規分布で近似されて、実は長期では対数正規分布により近い、というのもこの本に載っていますし、過去の米国の株式の価格などを調査して、本当に正規分布に近いのか、といった実証も載っています。実は、今回のシミュレーションから公式を求めるところでも参考になるところを見つけたので、それはまた別の記事でも紹介します。

率直に言って、僕が探した情報の中でこの書籍に書かれていることはとても参考になり、かつほかの書籍では読めない唯一無二の情報ばかりでした。素人判断ではありますが、すごい本です。さすがツヴィ・ボディ先生。この先の展開では、この書籍の存在が鍵になりそうです。

「天才数学者、株にハマる」は、さらっと見た目次に「平均ではお金持ち、可能性ではほとんど貧乏」という文章を見つけてピンと来て買いました。これまでシミュレーションしてきた状況にぴったり合う表現だったからです。一部の大儲けした人のおかげで、平均では儲かっているように見えるけど、大多数の人はそんなに儲かっていないか損をしている、というケースをこの文章で表現しています。立ち読みでは済みそうになかったので、えいやで買ってみました。買って読んでみたら、実はこの表現が使われたのはベンチャーによるIPO株のことだったのですが、まあそれはそれで何かの参考にはなるかと。

「ファイナンス理論の新展開」は、ブラウン運動やウィーナー過程のことが勉強できるかなと思って買ったのですが、それほどそれらについて書いてなくて、ちょっと失敗。本が悪い訳じゃなくて、僕が選び間違えただけです。

「ゼロから学ぶ統計解析」は、標準偏差とか平均とか正規分布とか中央値とかσとかμとか、基本から勉強しなくちゃと思っていた僕の教科書代わりです。

というわけで今日は天気のいい日曜日だし、これからJ-Waveでも聞きながら少し別のことに時間を使おうと思います。みなさんもよい日曜日の午後を。

このテーマの記事一覧
第1話:緊急調査:株式投資に複利効果はあるのか?
第2話:再考:株式投資に複利効果はあるのか?
第3話:改題:投資信託の長期投資は複利なのか?
第4話:追求:投資信託の長期投資は複利なのか?
第5話:さらに追求:投資信託の長期投資は複利なのか?
第6話:中間報告:投資信託の長期投資は複利なのか?
第7話:どうやって投資信託の値動きのシミュレーションをしたのか
第8話:長期保有の値動きシミュレーションを公式化してみよう
第9話:投資信託を長期保有したら複利になるのか、の参考文献
第10話:投資信託を長期保有したらどうなるか、20年分のシミュレーション
第11話:その投資信託のN年後のリスクを計算する方法(概算で)
第12話:続:その投資信託のN年後のリスクを計算する方法(概算で)
第13話:投資信託のリターンは対数正規分布に従うらしい、けど厳密には違うらしい
第14話:リスクがあるとき、複利はひとり勝ちを生む
第15話:TOPIXを20年保有したシミュレーション。元本割れの確率は?
第16話:高いリスクこそが破壊的な結果をもたらすのではないか
第17話:まとめ:長期保有のリスクとリターンについて分かったこと(前編)
第18話:まとめ:もしくは再検討の予告

[関連カテゴリ]
6.投資方法・ドルコスト平均法

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