2010年02月14日

いま解きたいけど解けない疑問を並べてみる(2)

インデックス投資というときの「インデックス」とは何だろうか? というのは、以前からの僕の疑問でした。そんなのTOPIXとかS&P500じゃん、というのが一般的なわけですが……

インデックス投資とは、つまりTOPIXとかS&P500とかに代表される指数(=インデックス)に投資するわけです。なぜインデックスに投資するかといえば、インデックスは市場平均だから、市場平均にに投資しておけば、少なくとも市場参加者の半数には負けない。勝ちはしないけど負けない投資、それがインデックス投資。

で、「インデックス投資」を、その精神である「市場平均に投資する方法である」と置き換えたとき、TOPIXって本当に市場平均なの? S&Pって本当に市場平均なの? という疑問がわき上がってくるのです。

たしかにTOPIXは平均っぽい雰囲気で計算されている。基本は加重平均らしいし。でもTOPIXだって浮動株比率ってやつを東証が推測して計算していたりするわけで、本当の加重平均てわけじゃないですよね、恣意性や推測が含まれる。じゃあ加重平均が本当に市場平均か、というとそれもあやしい。

同じことがS&Pにも、そのほかのインデックスにもいえます。インデックス≒市場平均ではあることは分かるけど、でも「市場平均に投資したい!」というこの気持ちを満たすもっといいインデックスはないのでしょうか? そして、インデックス≒市場平均だとしたら、その≒ってどれくらい近いの? そういう謎を僕は感じています。

これをもう少し突き詰めると、アセットアロケーションに行き着きます。インデックス投資では一般に、TOPIXとかMSCIコクサイとか複数のインデックスを特定の比率で組み合わせますよね? 市場の大きさとかね。それで擬似的に世界中の市場平均を作ろうとしている。

でも世界中の投資先の本当の市場平均なら、世界中の株と債券をまるごと集めて(ユニバースとして考えて)、その加重平均なりを計算すればいいじゃん。ね。世界唯一のインデックスを作ればいい。

たしかそんな考え方にも誰かが提案してて名前がついてたんだけど忘れました。なんだっけな。でも、それくらいのことをしてもいいでしょう。やろうとすると計算量は爆発するけど、先日読んだ本だと理論的には可能らしいし。

それからもう1つ、これはこのあいだのインデックス投資ナイトで、イボットソンの小松原さんが示してくれたデータなのですが、日経の大型株インデックスはTOPIXより安定的に上回っているというのです。

つまり、この大型株インデックスに投資すれば安定的にTOPIXを上回れる可能性が高いと。

そう考えると、「市場平均への投資」ばかりがインデックスじゃない、ともいえますよね。たしか小松原さんは「インデックスはパッシブなんじゃない、アクティブなインデックス投資もある」とおっしゃっていました。うーむ、そういうインデックス投資もあるんですね。

と、まあインデックス投資についてもまだまだ考えたり調べたりしなくちゃいけないことがたくさんあるなあと思っています。

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COLE (2010/02/14 21:22:09)

インデックスに浮動株比率も考慮することに関しては、浮動していようがしていまいが一株当たりの価値が変わらないということを考えれば、「インデックス≒市場平均」の≒を犠牲にしてインデックス運用をやりやすくするためだと感じます。

また時価総額比例がベストかと言うと、特に債券に関しては、たくさん借りているけど今のところは破綻していないところほど沢山組み込みますし、株式に関しても同じ利益ならPERが高い程沢山組み込むことになって、「市場平均と同じくらい損をする」運用とも思えます。

じゃあファンダメンタルを考慮するタイプの、配当とか利益比例のETFなんてのもありますが、これはこれで割高を売って割安を買うロングーショート型のヘッジファンドがどんどんレバレッジをかけて運用額を増やしたおかげで2007年までは割安株投資が良かったのですが、金融危機による彼らのアンワインドで割安はさらに割安に叩き売られたわけで。

さらに商品とか不動産も組み入れることになると、それこそ1990年頃の日本不動産組み入れ比率が凄く高くなるわけで。

私も良い代案はないのですが、無理やりオチをつけるとすると「インデックス運用は最悪の運用形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきたインデックス運用以外のあらゆる運用形態を除けば、だが。」

ファンドの海管理人(イーノ) (2010/02/14 23:12:55)

COLEさん、こちらにもコメントありがとうございます。
まさに正解はありませんよねえ。
その意味で僕はインデックスだけでなく、低コストなアクティブ投信にも活躍するチャンスがあるはずなのになあと思っているところでもあります。

solvency (2010/02/20 2:07:39)

はじめまして。solvencyと申します。
「ファンダメンタル・インデックス―新しい資産運用手法のすべて」という本があります。これを見ると、RAFIインデックス(4つの指標で、経済規模を反映したインデックス)は世界株で、年率2%分だけ、時価加重インデックスのリターンを上回ったと書かれています。このRAFIインデックスは、ETFで買うことができます。 PRF、PRFZ、PDN、PXF、PXHの5つのETFで世界株をカバーできます。
これらのETFは、時価加重インデックスではないインデックス投資の選択肢になると考えられます。

ファンドの海管理人(イーノ) (2010/02/20 15:03:04)

solvencyさん、はじめまして。そうそう、そういう別の視点でのインデックスもいろいろありますよね。奥が深いなあと思います。



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