2010年10月24日
「保険見直さナイト」に参加。保険業界の情報開示は進んでないことを実感
昨日は、インデックス投資交流会主催の「保険見直さナイト」のイベントに参加しました。場所は例によってお台場のカルチャーカルチャー。僕は全然保険について詳しくないので、勉強するつもりでの参加です。
イベントはステージ上で下記のみなさんのディスカッションが中心でした。
後田 亨(保険代理店役員)
花輪陽子(ファイナンシャルプランナー、作家・翻訳家)
羽生 祥子(「日経マネー」保険担当記者)
金村 聖正(ネクスティア生命)
越川 直毅(オリックス生命)
十一屋ブログ(「サクサク Money Note」管理)
司会: えんどう やすゆき(おなじみインデックス投資交流会代表)
イベント中にメモしたことを以下に書きます。主に後田さんの発言が中心。
「保険に向いていることとは、起きたときに経済的に困ること、いつ起こるかわからないこと」もう1つあったような気がしますが書き忘れました。僕にとってはこの2つが大事だと思ったので。
「保証の範囲が広がると、誰でも当たる宝くじになる。そんな宝くじは高くなるのが当たり前」
「貯蓄系の保険は忘れた方がいい」
「掛け捨ての保険一本あればよい」
「情報開示が遅れているビジネス(つまり保険業界のビジネス)とのつきあいは最小限にすべき」
僕がこのイベントで感じたのは、保険業界の情報開示はまったく進んでないなあということ。投資信託なら販売手数料、信託報酬率が開示されているので、証券会社がどれくらいの手数料を得ているのか、運用会社や信託銀行がどれくらいお金を取るのかが全部分かります。
ところが保険業界はまったくそういった内訳を開示していません。ステージ上でも「どれくらいなのですか?」と指摘されたのですが、けっきょく「分からない」というのが答えなのだそうです。そういえばライフネット生命さんは開示しているらしいですね。
そういったビジネスとのつきあいは最小限にすべし、という指摘には全く同意です。
それから、こういうイベントに叩かれるのを覚悟しつつもステージ上に登場されたオリックス生命の越川さんとネクスティア生命の金村さんには敬意を表します。議論のなかではまわりからのつっこみに防戦することが多かったのですが、それでも顧客とコミュニケーションをして業界をよくしていきたいという考えは伝わってきました。
というわけで楽しいイベントでした!
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